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51話 視線 ページ13

真実「…」

真実はAを見やる

真実「…チッ 何よあれ…っ 見せつけてるつもり…!?」
?「…だからあきらめたらよかったんだよ」
真実「!」

隣から聞こえてきた声に真実は振り向く
そこには真実の双子の弟、みつるがいた

真実「…みつる…」
みつる「付き合ってるんでしょ…?あの様子だと」
真実「…っ ふふ…っ」
みつる「…」

真実はあきらめたそぶりはなく、なぜか笑みを浮かべている

真実「諦める…?ふふふ… 私に振り向かなかった人なんてこれまでいなかったのよ?」
みつる「…そーだけど」
真実「彼女がいようと… みつると私がいれば… ふふふ…っ」
みつる「俺…」
真実「みつるもあの女のこと好きなんでしょ…?一石二鳥じゃない」

みつるはあの時から忘れられないAを見た
あの笑顔…直也に向けられている笑顔が…

みつる「…俺にむけてほしいなぁ あの笑顔」
真実「ふふ… やる気になったようね」
みつる「あぁ… まあね 今回は真実のためだけじゃないから余計にね」

俺のものにしてみせるよ
A先輩―…

------------------------

正樹「はーい 今回の見学は以上でーす」
A「弓道に興味がある人、やってみたい人、ぜひこの弓道部に入部してね」
正樹「えー最後に何か質問ある人いますかー?」

すると1年生の中から一人、手がすっと上がった

真実「あのぉ〜 佐々木先輩に質問なんですが〜」
A「!」
正樹「はーいそこの可愛い女の子!」

真実「佐々木先輩って… 結城先輩と付き合ってるんですか〜?」

A「…えっ!!」
正樹「う、うーん… そーいう質問…じゃないんだけどな〜」
真実「質問は質問ですよ?」
正樹「そーはいってもね…(汗)」

真実「どーなんですか佐々木先輩」
A「…っえっと…」
正樹「ん――…(汗) 友達以上恋人未満…みたいな?」

A(なぜに正樹が答える!!)

真実「なぁーんだぁ〜 よかったぁ〜」
A「よか…った?」
正樹「あ〜…っと もう質問は終わりかな?? じゃあ各自かいさ〜ん!!(汗)」

正樹の声で空気が悪いまま解散となった
次々と解散していく生徒
その中にAの方を見ている視線が2つ
その片方の視線は鋭くAを睨み、しかしその者の口元は緩んでいた
そして視線を直也に移し―…

 「私の…ものにしてあげるから… 待っててくださいね…結城先輩」

その目はまるで狂った獣のようで
そうつぶやいた二つの視線は暗闇へと消えていった

52話 親切→←50話 見学



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設定タグ:オリジナル小説 , 恋愛 , 初恋   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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白銀の九尾、白火@ルア - わふー!久し振り!読んだぜ!訳あって携帯だけど気にすんな!流石鈴臨だね♪また更新楽しみだよ! (2014年2月27日 8時) (携帯から) (レス) id: fe3c4aef14 (このIDを非表示/違反報告)
ふわの*(プロフ) - 「丁重にお断りさせて頂きます」黄瀬が黒子っちにフられたトコですねw (2013年8月18日 19時) (レス) id: f6dd477fe8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴臨 - ありがとー!!これまで見てくれてありがとね!!続編も頑張りますっ! (2013年2月28日 21時) (レス) id: dcd8aaebcc (このIDを非表示/違反報告)
白銀の九尾、白火 - イヤー><!!続編おめでとう♪コメントも評価も、僕が一番なんだ!!頑張ってねー! (2013年2月28日 17時) (レス) id: 57862f179e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴臨 | 作成日時:2013年2月27日 21時

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