恋をしたのはアイドルでした。

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廉と一緒に教室に入ると、なぜか教室がざわついた。




なんでやろ？女子が特に廉のことみとる。


やっぱ、イケメンやけんかな？






廉の席は、私の後ろだった。









席に座ると、前の席にいる女の子が話しかけてきた。



「名前、なんていうの？？私の名前は、中村しずく！」



突然すぎて、びっくりしたけど、私もちゃんと答えた。


「永尾Aだよ？」



「Aちゃんかぁ！Aって呼んでもいい？私のことは、しずくって呼んで！」


私は、「うん」と頷いた。





しずくは、サラサラの黒髪で、すごく大人っぽい顔。









「あのさ、質問があるんだけど！Aって、廉くんの知り合い？」



「え？廉？知り合いじゃないよ。今日知り合った！」




そう言うと、しずくは驚いた顔をした。



「もっ…もしかして、廉くんがアイドルってこと知らないの？」







ん？？アイドル？？
アイドルって、女子じゃないの？？






疑問がたくさん出てきて、頭が回らなくなった。


それに気づいたのか、しずくが焦ったように話した。




「ごめんごめん！困らせちゃったね。知らないならいいよ！」



「いやっ！まって、教えてー！」


私がお願いポーズをすると、しずくは、目をキラキラさせて、語り始めた。






「あのね！廉くんは、ジャニーズJrなの！つまり、芸能人！」




ジャニーズJr？

なんか、ジャニーズっていう言葉は聞いたことあるな…


てか、芸能人？廉が！？

それ、すごいよ！！




私は、後ろを見ると、廉がうつぶせになって寝ていた。

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