▼(渋) ページ9
渋谷side
「…ごめんすばる、トイレ」
「はぁああ！？！？」
ヨコが内股になりながら走り寄ってきて
「もう限界。ごめん。はるちゃんパス」
と抱えた子供を俺に寄越した。
はるちゃんはヨコと離れ離れになって半べそかいている。
「いやいや！俺無理やって！子供は…嫌いじゃないけど。でも、そんな、絶対泣くやつやんこれ！！」
「大丈夫！すぐ帰る！バッと出してすぐ戻るから！」
「出す…？まさかお前！大の方じゃないやろな！？！？」
俺の問いかけには答えず、相当我慢していたのかヨコはダッシュで廊下に出て行ってしまった。
「うわあーーー！！よこちゃんんん"ん"ーー！！」
はるちゃんはまたも大号泣だ。
「ちょぉ、勘弁してやぁ〜」
俺は泣いて暴れるはるちゃんを抱え直してヨコがしていたみたいに摩ってみた。
しかし、はるちゃんは泣き止んでくれない。
「…………。」
今日はこんな良い天気なのに。
そんな泣いてたらはるちゃんも疲れるんちゃうかなぁ。
俺は少し乾燥した空気を軽く吸って、
腕の中のはるちゃんに向けて歌った。
「はぁるのおがわは〜さぁら〜さぁら〜いくよ〜〜♪」
ピタッ
暴れていた手足を止め、彼女が俺を見る。
涙でキラキラ光る瞳の中に、自分が映っている。
俺はそのまま歌い上げて、すっかり涙も止まったはるちゃんに話しかけた。
「これな、はるちゃんの名前の歌やで。」
「はるのぉ？」
「おん。きっと、あったかい季節に産まれたんやろなぁ。」
撫でてあげると彼女は目を細めて笑った。
「えへへ。ねぇ、もっとおうた、うたって？」
春の花がパッと咲いたかのような無邪気な笑顔。
俺は嬉しくなって、はるちゃんと一緒に歌い続けた。
いつの間にかトイレから帰ってきたヨコが
「何や！俺の知らん内にめっちゃ仲良うなっとるやんか！」と乱入してきて、そこからは3人でずっと音楽。
「小さい頃はこんな言葉１つでゲラゲラ笑っとったなぁ」なんて言いながら俺が即興で『おなら行進曲』なるものを作って歌うと、何故かヨコのツボにクリティカルヒットした。
はるちゃんは、幼稚園児のくせに「おとこのこって、こどもよね」みたいな顔で俺たちを見つめていた。
もうすぐ、1時間が経とうとしている。
はるちゃんのママも、そろそろ帰って来るかな？なんて話しながら歌っていた時…
「すばる君！！！」
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てん(プロフ) - みづきさん» ありがとうございます！今後も楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2018年9月13日 15時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！頑張ってください。応援してます！ (2018年9月12日 9時) (レス) id: 843d8c558c (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - きいろさん♪さん» 応援ありがとうございます…！きいろさんのお陰で、更新を続ける事を決意することができました。拙い文ですが、今後も作品共々よろしくお願いいたします(´；ω；｀) (2018年4月29日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
きいろさん♪ - 更新頑張ってください！すばるくんがいなくなることが決まって、寂しいですが、7人の関ジャニ∞を書き続けてくれると嬉しいです！応援してます！ (2018年4月28日 8時) (レス) id: dfe925cf14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年3月31日 17時
