▼(渋) ページ8
渋谷side
授業終わり、次は国語の授業だと焦ったように教室移動するヒナ。それを見届けて俺たちも次の教室に向かう準備をする。
と、そこに場に似合わない大きな声が聞こえた。
「いやだぁ〜〜！！ママぁ！！！」
見ると子連れの若い母親が泣きそうになりながら子供を説得している。
「ごめんね、ママ急にお仕事に呼ばれちゃって…すぐ帰ってくるから、ここの先生とちょっとの間だけ待っててくれない？1時間以内には戻るから、ね？」
「いやぁあ！！！はるも一緒に行く〜！！」
「だめだよぉ…職場じゃ一緒に居てあげられないもん…；；；；」
子供は４歳くらいの女の子で、はるちゃんと言うらしい。母親の服の裾を握りしめて泣いている。
大変そうやなぁ。
そう思い見ていると隣に居たヨコが動いた。
「はるちゃん？なら俺らと一緒に居らん？いっぱい遊んだるで！！」
ヨコが話しかけてもはるちゃんはぐずったまま泣き止まない。
しかし、話しかけられたことで意識が逸れたのか母親の服を掴む手が少し緩んだ。
ヨコはそのまま母親に目配せする。
「今のうちに行き。早よ帰って来てあげてや。」
母親はぺこりと頭を下げ、「ごめんねはる！ママ、すぐ帰って来るからね！」と走って行った。
「ああああああーーー！！ママぁああ！！！」
はるちゃんは可哀想なほどに泣いてしまっている。
ヨコはそれをヒョイと抱き上げて背中をトントンと叩いてあやした。
「大丈夫やで〜^^ママが帰って来るまでお兄ちゃんといっぱい遊んでや？」
ヨコの慣れた手つきに感心しながら、俺は少し遠くの席に座って携帯を取り出した。
多分この感じだと、次の授業は欠席決定だろう。
実際俺は何もしてないので暇なのだが、子供をあやすヨコを置いて自分だけ出席するのも気が引けた。
暫くするとはるちゃんも泣き止み、ヨコに向けて笑顔をこぼす様になった。
窓から差す暖かい日差しを浴びながら、ゆったりとした午後を過ごす…こんなゆっくりした日も、たまには良い。
…なんて、思っていたのに。
「…ごめんすばる、トイレ」
「はぁああ！？！？」
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てん(プロフ) - みづきさん» ありがとうございます！今後も楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2018年9月13日 15時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！頑張ってください。応援してます！ (2018年9月12日 9時) (レス) id: 843d8c558c (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - きいろさん♪さん» 応援ありがとうございます…！きいろさんのお陰で、更新を続ける事を決意することができました。拙い文ですが、今後も作品共々よろしくお願いいたします(´；ω；｀) (2018年4月29日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
きいろさん♪ - 更新頑張ってください！すばるくんがいなくなることが決まって、寂しいですが、7人の関ジャニ∞を書き続けてくれると嬉しいです！応援してます！ (2018年4月28日 8時) (レス) id: dfe925cf14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年3月31日 17時
