▼(丸) ページ37
丸山side
「おはよ〜」
その日の夕方、大倉は何事も無かったかのように学校に来た。
教室に揃ったのは僕とやす、大倉。
横山くんは仕事で、補修のない亮ちゃんは今日は一日専門学校へ。すばる君は信ちゃんに呼び出されて授業が終わると直ぐに教室を出て行ってしまった。(入学時に空白にした備考欄についての話らしい…？)
あまりにも普段通り過ごす大倉に僕は昨日のことを聞く勇気が持てず、ただ彼に笑ってほしくて意味もないギャグをやり続けた。
大口を開けて笑う大倉を見て
勝手に安心していたのだ。
「なぁ、今日これからゲーセン行かへん？朝まで遊ぼうやぁ」
学校が閉まる時間、大倉が唐突にそう切りだした。
「え、でも…再試の勉強は？」
「そんなんもうええわ。俺、赤点でも全然気にせんし。」
「たっちょん、赤点のままやったら卒業できへんで〜？」
動揺する僕とやすの話も聞かず、大倉はへらりと笑う。
「ええねん。俺、高卒資格とか別に欲しくないし。」
「「…………」」
ここに、他のメンバーが居なくて良かったと思う。
やすはどう感じたか分からないけど、通信に通う人たちは何かしら理由があって高校に通えなかった人達だ。
僕は進んで選んだけど、
他のみんながどんな理由を持ってここに通っているのかは分からない。
彼の言葉は、必死に高卒認定を取ろうとしている仲間を簡単に傷つけてしまうだろう。
やすの方を伺い見ると、彼は案外冷静に大倉を見つめていた。
その冷めた瞳が逆に怖い。
「とりあえず、教室出ましょうか！」
僕はパンッパンッと手を叩く。
大倉は自分の失言に気づかないのか、はたまた見て見ぬフリをしているのか、
「なぁ〜〜、遊び行かへんの〜？」
なんて間延びした声を出す。
「大倉、悪いけど「行こか！」
断ろうとした僕の言葉を遮り、やすがにこやかに応えた。
「えぇ〜〜、、2人とも行くん〜〜？やすは良いかもしれへんけど僕テスト勉強が…」
「マル、」
じぃっ……
「マル、行くよな？」
可憐に微笑んだやすの笑顔は、拒否を許さない圧があった。
「………………。」
僕は無言で頷いた。
大倉が嬉しそうに「やった！俺友達と放課後遊びに行くんは初めてや」とはしゃぐ。放課後といっても、授業形態が夜間なだけにもう大分夜は更けている。
どうするつもりなのかと隣の小さな頭を見ると、彼は「大丈夫やで！帰れんくなったらみんなでビジホお泊まり会や！」と言った。
………いや、え、ほんまに？
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てん(プロフ) - みづきさん» ありがとうございます！今後も楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2018年9月13日 15時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！頑張ってください。応援してます！ (2018年9月12日 9時) (レス) id: 843d8c558c (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - きいろさん♪さん» 応援ありがとうございます…！きいろさんのお陰で、更新を続ける事を決意することができました。拙い文ですが、今後も作品共々よろしくお願いいたします(´；ω；｀) (2018年4月29日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
きいろさん♪ - 更新頑張ってください！すばるくんがいなくなることが決まって、寂しいですが、7人の関ジャニ∞を書き続けてくれると嬉しいです！応援してます！ (2018年4月28日 8時) (レス) id: dfe925cf14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年3月31日 17時
