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横山side
「わかった！すばるがそんな不安なら、俺も一緒に入ったる！」
「よこ…？」
不安そうなすばるが俺を見上げた。
俺だけが知っている、すばるの過去。
こいつを雁字搦めにしている記憶。
音楽を本気で楽しんでいるこのメンバーなら、そこからすばるを救ってくれるような気がした。
「何かあったら俺がフォローしてやれるし」
前に進んでほしい。
すばるには。
学校で初めてできた、俺の親友には。
人間は変われるってことを、
前に進めるってことを
証明して見せて欲しい。
すばるは、ぎゅっと拳を握りしめて再度俯いた。
そのまま軽音部の方を向く。
「…横には言うたけど俺、大勢の人に見られるん、得意じゃないねん。正直、この人数からの視線も怖い…せやから、もしバンドやったとしても……う、歌えんく、なる…かも…」
そんな事全然気にしないのに。
全員が思ったはずだ。
それでも、震える声で伝える姿を見ると、誰も軽々しく「大丈夫」「気にしない」なんて声はかけられなかった。
しかし、全くその空気を読めなかった人物が1名……
「ええやん、別に。」
「……は？」
驚いて、全員がそいつ…ひなの方を振り向いた。
ひなはこれまでずっと黙って俺たちの様子を伺っていたが、ズンズンと前に出て来てすばるの前に立った。
「こいつらはお前が必要やから勧誘したんや。そりゃきっかけはお前の歌聴いたからってのがあるけど…今はもうそれだけやない。お前の声だけが必要なわけやない。俺たちには、渋谷すばるって人間が必要なんや。」
くるりとした瞳で、ひなは俯くすばるを見下ろした。
いつもと何ら変わらぬ、明日の天気でも聞くかのようなトボけた声で。
それでも、嘘偽りのない、人の心に突き刺さる言葉で。
すばるがゆっくりと顔を上げる。
ひなはニヤっと悪そうに笑って、「それにそんな難しい話やない」と続けた。
「すばる、お前、音楽好きなんやろ？
それやったら、やったらエエやんか！」
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てん(プロフ) - みづきさん» ありがとうございます！今後も楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2018年9月13日 15時) (
レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！頑張ってください。応援してます！ (2018年9月12日 9時) (レス) id: 843d8c558c (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - きいろさん♪さん» 応援ありがとうございます…！きいろさんのお陰で、更新を続ける事を決意することができました。拙い文ですが、今後も作品共々よろしくお願いいたします(´；ω；｀) (2018年4月29日 1時) (レス) id: 8ddec21add (このIDを非表示/違反報告)
きいろさん♪ - 更新頑張ってください！すばるくんがいなくなることが決まって、寂しいですが、7人の関ジャニ∞を書き続けてくれると嬉しいです！応援してます！ (2018年4月28日 8時) (レス) id: dfe925cf14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2018年3月31日 17時
