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第陸頁 ページ7

〜SIDE 葉月〜
「漸く起きたか小娘」

目を覚ますと、そこはこざっぱりとした白い部屋だった。何処かの医務室だろうか、簡易的な寝台(ベッド)に寝かされていた。
何故私が生きている?爆弾は確かに私に取り付けられたまま爆発した。
混乱して頭を抱えていると、寝台のそばの丸椅子に座っていた男性が「はあ」とひとつ、溜め息を吐いた。先刻、倉庫街で見た男性だった。

「敦と与謝野女医に感謝するんだな、小娘」
「あつし……?よさのせんせい……?」

誰だその人達。
益々混乱する私をよそに、彼は部屋のドアノブに手をかける。

「起きたのならさっさと着いてこい小娘。貴様を待っている者達がいる」


マホガニィ色の扉を開ける。と同時に、小洒落た事務所のど真ん中で土下座しまくる女性と、どう見ても困ってる様子の三人の青年……いや、少年?が目に入った。その他大勢は完全に傍観に徹している。

「お願いします、どうか葉月を武装探偵社に置いてはいけないでしょうか!?この通りです!」
「おい樋口、善い加減にしろ」
「いやあの、急にそう云われましても……」
「そこをなんとか!!」
「ええ……敦君、如何しよう?」
「そんな谷崎さん、急に僕に振られても……ええと……嗚呼、国木田さん!」
(やっ)と気づいたか」

何この状況。
既にややげんなりして肩を落とす。そんな私に白髪の虎君は苦笑いして、土下座する女性を促して立たせたのだった。

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作者名:Lemon x他1人 | 作成日時:2018年1月21日 16時

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