大切な【時透無一郎】

復帰 ページ9

「…じゃあ、そろそろ僕行くね」






あれから怪我もほとんど完治し、烏が任務を持ってきたこともあり軽くお礼を済ませて次の任務に。





『うん！気を付けてね無一郎くん、もし怪我したらまたいつでも寄ってね！』





そう言ってニコッと笑い門のところまで見送りに来てくれたA






「御武運を込めて、切り火をさせていただきます。」





Aの母親も見送ってくれ切り火をする





「ありがとう…じゃあ」






そのまま次の任務に向け足を進めだした。


長く一本道だから割と遠くまで距離が進んでも見れるわけで、途中チラッと後ろを振り向いたらまだAが手をぶんぶん振ってくれている





「…ふふっ」






もう米粒くらいにしかお互いが見えないのに大きく手を振ってるのがわかる。





いつまで振るんだろう。本当に僕が見えなくなるまで振り続けそう…





なんだか少し、温かい気持ちになりふふっと笑みが溢れた

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