聲 ページ24
親も祖父母も皆鬼に喰われ、孤児となったAをお館様の元に連れて行った。
通常の孤児ならば寺に預けたり、Aの歳なら遊郭へと住まわせて貰ったりも出来るが、元は藤の家紋の娘という事で鬼殺隊の元へ、ということになった。
そもそも寺に預けるのも遊郭に送るのも僕は反対だったから都合が良かった。
「顔を上げていいよ」
お館様の前に通され、下げていた頭を上げる。
チラッと僕を見て同じ様に顔を上げたA
「この子が、襲われた藤の家紋の子の生き残りかな」
『…』
「はい…東南東方角の藤の家紋の藤見川Aです。」
お館様への挨拶を、と思った頃にはもう既に本題についてお館様が話し出したから、それを遮ってまで挨拶する必要も無いので話を進めた。
声を出せないAの代わりに僕が答える。
「Aだね。…声が、出せなくなってしまったと報告を受けたよ。辛かったね。」
『…』
それを聞きいたAの目が、少し揺れた様な気がした
「一度、しのぶの所で診てもらおうか。多分、失声症だとは思うけれど、念のためにね。」
返事の代わりに頷くA
「その後は…そのまま、しのぶの蝶屋敷で手伝いとして住まわせて貰いなさい。確か歳の近い子達が居るから…」
「お館様、無礼を承知で口を挟ませて頂きます。」
『？』
お館様の話しを僕が遮りAが どうしたの？ という顔で此方を向いた
「…胡蝶さんの所で診て貰った後、僕の屋敷に下女として迎え入れても宜しいでしょうか」
一度失いかけて、更に僕の中で想いが深まった。
胡蝶さんの所とはいえ僕の目の届かない所に置いておくのに不安がある。
直ぐに手の届く所に居て欲しい。
もう、失う時の恐怖を感じたく無い。
「…そうだね。無一郎とAは面識があるみたいだし、その方がAも安心するだろう。」
「ありがとうございます。」
僕の気持ちを悟ったのかわからないけど、微笑みながらお館様が了承してくれた。
・
外に出るには隠しの人におぶって貰わないといけないので、蝶屋敷までもそのまま送って貰った
⌘
いつの間にか順位がまた上がっておりました。恐縮です。ありがとうございます。
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めいぷ
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めいぷ(プロフ) - 雨理（あめり）さん» ありがとうございます^ ^ (2020年3月3日 10時) (
レス) id: a825eb08d3 (このIDを非表示/違反報告)
めいぷ(プロフ) - おでんさん» 語彙力ないって有名なめいぷなんでそう言って頂けて嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2020年3月3日 10時) (レス) id: a825eb08d3 (このIDを非表示/違反報告)
めいぷ(プロフ) - 夢マロさん» ありがとうございますー！ (2020年3月3日 10時) (レス) id: a825eb08d3 (このIDを非表示/違反報告)
雨理（あめり） - 読んでてとても面白い小説だと思いいました！！これkらも頑張って下さい！ (2020年2月17日 22時) (レス) id: 428c889214 (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - めちゃ面白い！語彙力ある感じでよき！あと絵上手いですね！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: e34043743b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めいぷ | 作成日時：2020年1月15日 17時
