毒舌スーパーアイドルは朝日奈になりました2 (ページ31)

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第80話『仲直りとキスと』ページ31

引き続き貴女side

その後もジュンとの久々の再会でガールズトークに花を咲かせていたら看護師さんが面会時間終了を告げに来た。

貴「ヤバい……！面会行きそびれた！」

ジ「ほんとにAらしい、ふふっ」

貴「まぁいっか！ジュンと会えたし！……それじゃあこれ、仲直りの印！」

そう言って渡したのは夏に椿さんたちと島に行った時に会ったフルーツ屋さんの女の子からもらった貝殻のブレスレット。

3色色違いでもらったから一つはヒカリに、もう一つはジュンにって決めてたんだ。

また3人でのSparkle☆に戻りたかったから

ジ「ありがと」

ジュンも相変わらず照れ屋さんなところがあって今もちょっとだけ顔が赤い、ふふっ

ジ「またね、A」

貴「！！うん！またね、ジュン！」

今日も色々大変だったけどジュンとまた会えたし、すっごく楽しかった！

ただし梓さんとは会えていないという。辛んい。

ふと前を歩いている人を見るとなんとスキップした椿さんだった。

え、つっくんのスキップとかめっちゃレアなんだけど！？！？

なんて興奮しつつ見ていると、えっちょっとこのままじゃ、電信柱にぶつかっちゃう！！

椿「ふんふふん♪ ってぶつかる！？」

貴「椿さん！！！」

咄嗟に体が動いちゃったけど椿さん、大丈夫だったかな？そう思って目を開いてみると…つっくんと正面から目が合っちゃった……！

貴「大丈夫、ですか？」

ちなみに今の状態としては前にあった電信柱に頭から突っ込んでいきそうになった椿さんの後ろ手を引っ張って私側にもたれ掛かるようにした状態だ。

椿「うわ、俺チョーカッコ悪いじゃんか…」

貴「そんなことないですよ。椿さんはいつだって何をしていようが全部がカッコイイですよ！」

椿「うわ、もうそーゆー事言っちゃうの？」

貴「だって本当の事ですし」

椿「んじゃ、かーいいイイコには御褒美をあげちゃいまーす！ﾁｭｯ」

私の本音を聞いて椿さんは口角をニッと上げたと思ったら私の唇にキスを落とした。

突然の事すぎて一瞬言葉が出なかったけれど冷静になって考えてみるとかなりやばい事に気が付いた。

貴「なっ！週刊誌にでも見られたらどうするんですか！」

でもまぁ元々そんなに大声を出せる場所でもないので小声で叱りつけても椿さんはほとんど悪びれるような様子もなく、舌をちょっと出しててへぺろだ。なにそれ超可愛い。写真撮って部屋に飾りたい。

そう思ってパシャリとした私は許される、よね？