毒舌スーパーアイドルは朝日奈になりました2 (ページ23)

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第72話『一番の家族でも自信喪失』ページ23

貴女side

そうしてひとしきり相談した後そのまま寝落ちてしまった。まぁ昨日も色々あったしね…。

起きたら何故か見た事の無い部屋で何故か正面に光さんが寝ていた。

えっ？なんで光さんと居るんだっけ？？

光「んっ……んん」

寝言が色っぽい…。なんか大人…！

光「……人のことそんなに見つめてどうしたの？」

って！？！？起きてたの！？！？

でも……ゆったりしてる。全然苦しくなくって愛を沢山くれる。

好きだなぁ…。！私、光さんのこと好きになったんだ…！

貴「光さん」

光「ん？どうした？」

貴「好きです。大好き」

光「！ふっ俺も愛してるよﾁｭｯ」

まだ開ききっていない瞼に軽く触れるキスをして微笑んでいる光さんは綺麗でカッコイイ大人の人だと思った。

貴「……ところで私はどうして光さんと居るんですか？」

光「ふはっそうだったな。Aサンが隆盛さんのところで寝ちゃったからウチに連れて来たのよ？熱烈にワタシのこと好きだって言っていたし？」

貴「なっ……聞いてたんですか？恥ずかしいんですけど…」

光「まぁね、ふふっ。椿の所に行くんでしょう？俺と一緒に」

貴「はい。光さんと一緒なら怖くないです」

光「(！)怖くないって会うの怖い？」

貴「……怖いですよ。また…怖い椿さんかもしれないから」

光side

光「あら、そう…」

これは、椿、行き過ぎたな…？

でもさっきからAはやっぱり懐っこい猫みたいにはなってる。

俺との距離が近い。けど、何か少し引っかかるような…。

強いて言うなら、昔のカゾクの寂しさを埋めようとしているような…そんな感じね。

光「ねぇAサン？」

貴「はい？」

光「俺が今からすること嫌だって思ったら手上げて？」

貴「うん、分かった」

それを聞いてから噛み付くようなキスをして俺の体温をこの子が忘れないようにしていく。

そして結局、この子は1度も止めることは無かった。つまり、嫌がらなかった。

俺がすることで何一つ嫌がらなかったし怖がる素振りを見せることもなかった。

もしかすると俺はウチの中で一番最初に本当の家族になったのかもしれない。

カゾクと重ねているのではなくて一番の家族になったのかもしれない。

貴「ひかる…さんっ」

すごく可愛いけどこれが本当に恋愛の感情かと言われたら自信がなくなった。

はぁ。まだ決着つかず、か。