第71話『その感情の答えは』 ページ22
要side
明らかにつばちゃんの焦りが目に浮かぶ。それだけひーちゃんに取られないように必死だったんだろうけどね。Aちゃんにも限界はあった、と。
もう既に雅兄にはAちゃんが見つかったっていう報告は済んでるんだけど、まだこの後どうなるかは分からないって言ってある。
もしかするとAちゃんは今日帰れる状態じゃないかもしれないと思ってたから。
隆「そのAちゃんが情愛を感じる人っていうのはどんな感じなの？」
貴「……自然と心を落ち着けられるというか……。初めはお父さんみたいって思ってたけど今はふとした時にまた会いたいなぁって思います」
あ、これ、つばちゃん負けちゃう。
光「椿より優位に立ったかな？」
要「あんまり煽らないの」
貴「最近、思うのは椿さんとは兄妹愛なのかな…って」
ああ、つばちゃんはその節があるからねぇ。
隆「どちらが好きかと言われたら？」
貴「つっくんだけど…ファンとしてなのかなぁ…」
ああ、でも、元々Aちゃんがつばちゃんのファンだっていうのを考えると今のAちゃんが恋愛的に好きなのは、これは、ひーちゃんだな。
光「でもなんか微妙だな。ファンとしての感情だとしても自分の“彼女”が一番好きなのが椿って」
要「ちょっともう付き合う気満々なの？」
貴「…わたし、光さんが好きなのかなぁ…？」
でもこの様子を見る限りだとそうだろうねとしか言い様がないんだけどなぁ…。光の名前を出すだけで頬を赤らめちゃうんだからねぇ？
光「やっぱり勝ったな」
もう、何をやってるの、2人して…。
隆「正直に言うと今の状態で椿くんのところに行くのはお勧めは出来ない」
ですよねー…。こんだけ目に見えて焦った男の前に行ってもAちゃんが危険なだけだしねぇ。
隆「でも誰かと一緒に行けるなら良いと思うよ。その誰かと絶対に離れないって約束出来るならだけどね」
隆盛さん…。
貴「えっじゃあ光さんと行くんですか？」
別にひーちゃんじゃなくてもいいんだけど椿にとってはそっちの方が良いのか？
隆「Aちゃんが一番信頼を置ける人が条件かな」
貴「じゃあやっぱり光さんしかいないですね！」
あ、もうこれ、つばちゃんダメだ
俺も応援してたかったけどこれはちょっと無理かな？
隆「ねぇAちゃん、そうするとAちゃんは一旦、椿くんを振らないといけないよ？それは大丈夫？」
貴「はい。覚悟は出来てます」
隆「そうしてもう一度ゆっくり考えてみよう」
第72話『一番の家族でも自信喪失』→←第70話『情愛に揺られて』
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ジャスミン - すごく面白いです。次の話も早く読みたくってウズウズしています。更新、頑張ってください！ (2018年2月22日 22時) (
レス) id: b88f458e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝日奈友月@椿愛してる | 作成日時：2017年6月8日 22時
