エピソード64 ページ21
引き続き棗side
A…
辛そうにして話すAをひか兄は横から抱き締めるようにして落ち着かせる
貴「その時、紗羽は杏衣奈と隠れんぼしててお母さんとお父さんの寝室にあるクローゼットの中に隠れてたの」
クローゼット？
貴「強盗が入ってきた時、その寝室にはお母さんがつわりで寝てて強盗が入ってきた時、お母さんに顔を見られたって理由でお母さんを〇した。その後も金目の物を探すためにあちこち物色してたらクローゼットの中に紗羽がいるのを見つけてしまった。強盗はそこから金目の物をだけ取ってクローゼットの扉はロープできつく縛った」
もう驚き過ぎて何も言えない
貴「そのせいで紗羽は外に出ようと思っても出られなくて外が暗くなった頃、消防隊員の人が来るまで出られなかった。だから紗羽は暗がりが苦手なの」
そんなの当たり前だ
貴「でも杏衣奈と白栖と君人はお父さんがすぐさま外に出したお陰でほとんど何も知らない」
話し終わったAは何かに怯えるようにひか兄の腕に縋りつく
棗「話聞かせてくれてありがとうな」
これが精一杯だった
俺も紗羽がこんな辛い思いをしていたのを知って心が痛い
光「俺はそんな怖い思いさせない」
俺だって同じ気持ちだ
光「だからそんなに怯えるな」
Aの怯え方が尋常でないことは俺にだって分かる
光「この話、拓斗さんから直接聞きたい。聞いてもいいか？」
Aがやっとのことで頷く
ひか兄はAの頭をポンポンと子供をあやす様に撫でる
光「大丈夫だ」
棗「俺、紗羽のところ行ってくる」
それだけ伝えて紗羽のところへ向かった
Aがこれだけ辛いのに実際に強盗と鉢合わせた紗羽が辛くないわけが無い
紗羽side
さっきのワイドショーを見てあの時のことが鮮明に思い出された
そしたら急に頭が痛くなってきて身体も熱くなってきた
雅兄曰く精神的なショックが原因らしい
あの時お母さんが〇された部屋に居て、あのクローゼットに閉じ込められたんだ
あの時の恐怖が悲しさが寂しさが失望感が、もう1度体に直接流れ込んでくるようなそんな感じがする
そのせいで今も意識がハッキリしない
「ずは…すずは。紗羽！」
紗「だれ？」
？「棗だ」
紗「なつ、兄？」
手をさ迷わせていると不意にその手が繋がれる
紗「なつ兄だ…」
棗「大丈夫か？あんまり大丈夫には見えないが…」
紗「A姉から聞いた？」
棗「あ、ああ」
紗「私もあのとk((棗「言わなくていい」」
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水無月のぞみ - 光は要の次に苦手です。推しは祈織♪ (2021年11月18日 9時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
朝日奈友月@椿愛してる(プロフ) - 麗さん» マジですか！？そう言って貰えてすごく嬉しいです！やっとあのウィルス型広告が消えたのでまた更新していこうと思います！今後も応援して頂けたら嬉しいです(＊´ｖ｀) (2018年2月14日 12時) (レス) id: 74f41355c3 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - すずはさん頑張ってほしいですね…。ゆで卵って小3で習うだろ…。何はともあれ番外編も本編もとっても面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月16日 23時) (レス) id: c81eb26b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝日奈友月@椿愛してる | 作成日時：2017年4月19日 13時
