好きだ勝てない2 (ページ12)

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モヤモヤページ12

「轟くんって個性どんなの？」

「氷と炎だ。」

「両方使えるの！？すごいねカッコイイ！」

「、、別にすごくねぇよ。炎はあのクソ親父からの個性だ。絶対使わねえ」

「、、お父さんと、何かあったの？」

「まぁ、ちょっとな」

轟くんの目からは

激しい憎悪を感じた

他人には言えない何かしらの事情があるんだろう

多分私が深く触れていい話じゃない

「、、そっか。でも、私はカッコイイと思うな。たとえ過去にどんな事情があっても轟くんが持ってる個性なら、きっと誰かを救えるものになると思う」

「水宮、、」

「私の個性は水だから、氷と相性良さそうだよね！いつか協力プレイしてみたいな～」

「、、そうだな。」

フッと笑った轟くんは

びっくりするほどかっこよくて

「かっ、、、」

と思わず声を漏らしてしまった

「ん。なんだ？」

「あ、え、いや！なんでもない」

顔が火照っていくのを感じた

この胸のドキドキは

果たして恋なのだろうか？

でも

なんだか胸の奥の深い深い所がモヤモヤするのは

なぜなんだろう、、

「水宮。つぎ水泳だぞ。着替えなくていいのか」

「え、、？うわほんとだやっば！！！ごめんね轟くんまたね！」

「おう」

「うわぁあ急がなきゃ！！」

女子更衣室に猛ダッシュしながら

さっき感じたモヤモヤを

胸のもっともっと奥にしまいこんだ