白雪姫

#10 ページ10

その後、準決勝も
勝ち抜き、私は
少し迷ってしまった。


秘密兵器を出して優勝を
決めるのか。

それとも、ただただ思い出されるのを恐れる
のか。




決めた。


レオル「レオルだ。、よろしく」


決勝はチャンピオンリーグ3回目にして前回
王者。レオル・シェールさん。


彼は25歳とまだまだ若く、経験もあるため、
いくらJOKERでも勝てないだろうと囁かれる。


『JOKERです。どうも』


レオル「JOKER！知っているよ！」


『ありがとうございます。前回王者。』


レオル「おや？僕のことも知ってるんだね」


『もちろん。世界的なダンサーですから』


レオル「あはは！チャンピオンリーグに出る
までは無名だったのに、いざ王になってみると
世界に自分を発信しやすくなるんだよね。」


『私は…ダンスが出来ればなんでもいいです』


レオル「ダンスが好きなんだね。でも、黄金
時代の王者は俺だ。」


一人称変わった…。
何？多重人格？


てか黄金時代って…？


『黄金時代…？』


レオル「おや？知らないのかい？今回の
チャンピオンリーグは君を始め、初出場の
名だたるダンサーが集まっているから、まさに
黄金期と言われてるんだ。」


『へぇ〜』


レオル「まぁまぁ…始めようじゃないか」


『はい。もちろん』


レオル「さぁ…」


2人「show timeだ。」






2人の声が重なったその時。

運命の音楽が流れる。

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