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05.望む fkr ページ16

05.望む
(㋐物事がこうであればいい、自分としてはこうしたい、こうなりたい、また、なんとか得られないものかなどと、心に思う。㋑特定の相手に対して、こうあってほしい、こうしてもらいたいと思う)



私の彼氏は自他ともに認める野菜嫌いである。

20年以上野菜と関わらずに過ごしてきたため、野菜の区別すらつかないという折り紙付き。

好き嫌いがはっきりしている彼の性格も含めて好きなのだが、やはり健康のことを考えると野菜は食べてほしいと思ってしまう。


「今日の夕飯なに?」
『今日はね、ハンバーグの予定』
「お、いいね〜」


野菜嫌い・肉好きの福良さんにとって、ハンバーグは好物なので、とても嬉しそうである。

私の彼氏こと、福良さんとは約1年前から一緒に暮らし始めた。


なるべく毎日、手料理を一緒に食べている。
ただでさえ野菜嫌いだというのに、自分でご飯を買ってくると、野菜以外のバランスもめちゃくちゃな食事を買ってくるため、見てるこっちが心配になってしまうからだ。

そのおかげで、大分料理の腕が上達した(笑)

「今日も、ハンバーグの材料じゃないやつが見える(笑)」
『そりゃそうですよ。どうやったら、福良さんに美味しく野菜を食べてもらえるかが、私の毎日の課題だからね(笑)』


私の料理はずばり、野菜忍ばせ料理である。
よく子供の野菜嫌いを直すなどのために開発されたメニューを漁ってきて作っている。

…まあ、こちらの対象者はもう立派な成人なのだが。

成人と言っても、嫌いなものをそのまま無理に食べさせるのはいやで、メニューの工夫によって、野菜克服まではいかなくても、嫌な思いせず食べることができるんしゃないかと思って始めた。


今日ハンバーグに混ぜるのは、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、ついでにえのきも。

私は腕をまくり、包丁をにぎる。
そして、ひたすら刻む。
食感とか見た目とか、野菜入ってるのが分からないよう、とにかく細かくみじん切り。

この作業は結構大変で、食材が多ければ多いほど、骨が折れる。

野菜さえ切ってしまえばあとは通常のハンバーグと同じ作業工程である。
炒めて、こねて、形を作って、焼く。

〃→←〃



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からす猿 - 面白かったです!あとふくらさん推しの方、占ツクであまり見ないので嬉しいかったです。更新頑張ってください。応援してます! (2019年5月28日 3時) (レス) id: eb5caa933e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:烏賊 | 作成日時:2019年5月28日 0時

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