ギンモクセイ 《レオナ・キングスカラー》

＊４７話＊ ページ48

＊＊＊

「！？…ユウくん？」

「っぶふっ、…す、すみませ、…ふ、あはは！」
「やばい！デュースの声真似やばい！！」

隣で『あははは！』と爆笑しているユウくん

…何がそんなに面白いのやら

「頭のイソギンチャクは取れなくてカッコ悪いし…」


「「「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜」」」


「フン。っ…じ、自業自得だ…、ふっ…」

「？？？」

ジャックくんもユウくんに釣られて笑っている

…本当になんで？

「労働環境に問題大ありだね」

「あ、戻った」

ユウくんは復活したけれど、ジャックくんはまだ、静かに爆笑している




「おや、どうなさったんです。暗い顔をして」

「あはは。ココ、イソギンチャクの群生地じゃん」




「…！？ジェイドくん、フロイドくん…！」

「！Aちゃん先輩だぁ！」

フロイドくんは私の真後ろに立っていたため、後ろから抱きつかれた

「んぅ…、ちょっと、フロイドくん…」

「ふぎゃっ！出たな、そっくり兄弟！」

「何か、悩み事を抱えているようにお見受けしますが…」

あらあら、知ってて質問するだなんて…
タチが悪いわね…

「どっかの誰かさんたちにこき使われてちょ〜困ってまーす」

「あはっ、契約違反したイソギンチャクがなんか言ってる〜」
「お前らは文句言える身分じゃねぇんだよ。黙ってろ」



「…んっ、」



「「「「！？」」」」

「…フロイドくん、わざと私の耳元で喋ってる？」

「ん？なんのことぉ？」

「っ…、もう…」

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