その少女、暴行 ページ24
「やば、こいつ何回殴っても絶対治るんだけど！最高じゃね？」
「いやー、いいサンドバック見つけたわぁ」
あの後、私は男たちに連れられて人気のない教室へと連れてこられた。それからずっと、何人かに殴られ続けている。
そりゃあ痛みは感じるけど、腕を切り落とされるよりマシでしょ。
だけど男たちは私の反応がないのが気に食わないみたい。
「もっと泣けよ、おらっ！」
「まじで反応ねぇな、こいつ。……そうだ、これで刺すってのは？」
そう男の一人が取り出したのは、万能ナイフ。少しギザギザの、刺されたら痛いだろうなって感じの。
男はそれをちらちらと私に見せつけるように揺らして。制服をたくし上げ、ナイフを私のお腹に突き立てた。
『っ』
焼けるような熱さと、叫びたくなるような痛みが交互に襲ってくる。
思わず私が身を捩ると、調子に乗った男が更にナイフを深く押し込んだ。
『ーーっ！』
声にならない叫びが、喉を通る。お腹が焼けるように熱くて、痛くて。
どうにか酸素を取り込もうと口をはくはくと動かすが、空気が抜けるような音がするだけ。それを聞いて、男たちがげらげらと笑った。
……助けて、誰か。
ユニーク魔法が発動して、身体が治っていくけど。ナイフが刺さったままだから、また傷ついていくだけ。
永遠に続くかと思われた痛みは、突然現れた何者かによって終わりを迎えた。
「なぁにしてんのぉ？面白いことぉ？」
「おやおや、フロイド。勝手に空き教室なんかに入って、どうしたん……っ、アズール！早くきてください！」
「何ですか騒々しい。……っては？」
男たちの後ろから顔を出したのは、水色の顔をした男の人だった。……男の人の両目が、私のお腹辺りをじっと見つめる。
違う声が聞こえたと思えば、男の人もろとも男たちが吹っ飛ばされた。
「ぐぇ」って、カエルが潰れたような音がしたけど大丈夫かな。
「人、刺され？え？」
「ジェイド、落ち着きなさい。……貴女、名前は。意識はありますか？」
銀髪の男の人が、私を覗き込む。
『……グレイ・エラ……です。……あの、ナイフだけ……げほっ、取っていた、だければ……』
「ナイフですね、分かりました」
ー ー ー ー ー ー ー
出す順番が少し変わってしまいました、申し訳ないです！
次はイグニハイドを出すので！
……冷静沈着なジェイドも、流石に教室で人が刺されてたら取り乱すよって。
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推しが尊い - 先生まじで優しすぎて泣く。好感度がバク上がりした (4月27日 0時) (
レス) @page46 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
Akal(プロフ) - まだ途中までしか読んでないけど…マジで夢主ちゃんとキャラ達和解してほしい…！義家族許せないわ、これは。夢主ちゃん大体悪くないのに… (2023年3月29日 16時) (レス) @page25 id: 5bb5794148 (このIDを非表示/違反報告)
森。(プロフ) - 何度も読み返したくなり戻って来ました！何度読んでも涙が出てきて…これ程までハマった作品は初めてです！完結おめでとうございます！ (2022年11月2日 7時) (レス) @page1 id: 21990a494b (このIDを非表示/違反報告)
ロナ - イラつきます。 (2021年10月30日 13時) (レス) @page37 id: db59ef0184 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ - えっ、小説で初めてガチ泣きしたんだが？！！好きです！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: cfffb34543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年9月18日 16時
