その教師、愛情 ページ37
「……少し、他の先生方とも話し合う必要がありそうだな」
「ですね」
私たちはそれで話を終了し、Aさんたちがいる部屋に戻る。
仲直り……というか、誤解を解いたようでクルーウェル先生とAさんは二人で仲良く話している。
……和みますねぇ。
私たちが二人に近づくと、Aさんが笑顔で私たちを振り返った。
『クロウリーさんたち、何話していたんですか？』
「今日の夜ご飯についてですよ。……Aさんは何が食べたいですか？」
『……私、ふわふわのオムライスが食べたい……です』
少し恥ずかしそうに顔を赤らめて、Aさんが言った。
ふわふわのオムライス、ですか。……上手に作れるでしょうか。
でもまぁ、Aさんが食べたいって言っていますし。頑張りましょう。
数十分後。
「……すみません、Aさん。私の料理の腕前ではこれが限界でした」
『全然、大丈夫です！美味しそうです！』
ふわふわオムライスを頑張って作ろうとしたは良いものの。
出来たのはふわふわとは似ても似つかないオムライスだった。
私が少し落ち込んでいると、Aさんがにっこりと笑ってそう言ってくれる。……優しいですねぇ、Aさんは。
大爆笑してマジカメに上げたクルーウェル先生とは大違いですよ。……給料減らしましょうかねぇ。
『……！クロウリーさん、これとっても美味しいです！』
「おや、そうですか。……まぁ、たくさん調味料を入れましたからねぇ」
一口食べて顔を輝かせたAさんは、ぱくぱくとオムライスを口に運んでいく。
その様子を見ながら呟くと、Aさんは顔を上げて首を傾げた。
『……調味料、ですか？』
「はい。……よく言うでしょう？愛情が、一番の調味料だって」
そう言って、Aさんの頬についた米粒を取る。
Aさんは顔を赤らめ、ご飯を再開してしまった。
後ろではクルーウェル先生とバルガス先生が「クサイ台詞だな」と笑う。……はい、給料減らす。
そう、和やかな夜ご飯を終え。
『……クロウリー、さん』
「どうしました？」
部屋に戻ろうとした私の服を、Aさんが掴んだ。
私は振り返り、しゃがんでAさんと目線を合わせる。
Aさんは少し目を泳がせ、それから口を開いた。
『……今日、一緒に寝ちゃ……ダメですか』
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推しが尊い - 先生まじで優しすぎて泣く。好感度がバク上がりした (4月27日 0時) (
レス) @page46 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
Akal(プロフ) - まだ途中までしか読んでないけど…マジで夢主ちゃんとキャラ達和解してほしい…！義家族許せないわ、これは。夢主ちゃん大体悪くないのに… (2023年3月29日 16時) (レス) @page25 id: 5bb5794148 (このIDを非表示/違反報告)
森。(プロフ) - 何度も読み返したくなり戻って来ました！何度読んでも涙が出てきて…これ程までハマった作品は初めてです！完結おめでとうございます！ (2022年11月2日 7時) (レス) @page1 id: 21990a494b (このIDを非表示/違反報告)
ロナ - イラつきます。 (2021年10月30日 13時) (レス) @page37 id: db59ef0184 (このIDを非表示/違反報告)
こうめ - えっ、小説で初めてガチ泣きしたんだが？！！好きです！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: cfffb34543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年9月18日 16時
