Primrose. (ページ38)

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篠原「はい！顔が暗ーい」

昨日突然私が泣きながら電話してしまったからか

いつもより篠原さんが明るく振舞ってくれてる事が分かる

『昨日、突然電話してしまってすみませんでした…』

篠原「気にしないで？それより大丈夫なの？」

『今日、北人と約束あるんです。伝えたいことがあるんだって…でも、今私の頭の中にいるのは樹くんで、いつも私を気にかけてくれてた、私を第一に考えてくれてた、昨日ファーストキスも…』

まるで私が樹くんのこと好きみたいじゃない

違うの、これはきっとキスのせい

篠原「私はその北人くん嫌よ。Aちゃんには申し訳ないけど、もしその伝えたいことが告白なんだとしたら、尚更ね。」

『どうして…ですか？』

篠原「女は愛されて輝けるのよ？それなのに、北人くんはAちゃんを傷つけてばっか。なんで今更？でも…

最後に決めるのはAちゃんよ」

今までどれだけ北人は私を愛してくれただろうか。

ずっとずっと片想いだったから、愛なんて、一番大切な幼馴染としてしか…

私を最後に幸せにしたのは誰？

私を最後に1番に思ってくれていたのは誰？

そもそも伝えたいことって、本当に告白？

胸騒ぎがする。

もし、もしも別れの言葉だったら…

でも、そしたら私は北人を忘れられるのだろうか？

樹くんの気持ちに答えることが出来るのだろうか？

樹くんともう一度話がしたい

昨日どうしてキスしたのか？

そして謝りたい。謝ってきちんと私の想いを伝えたい。

LINEを開いて＂樹＂の文字を探す。

＂今日、スケジュールつめつめだって分かってます。でも、どうしても昨日の事を謝りたくて、どうしても聞いてほしい話があって………＂

＂お昼休みに会えませんか＂