Primrose. (ページ17)

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『あ、あの…樹くん??』

話があると言われて、立ち話もなんだからと

いつかのイタリアンレストランに来た。

樹「何を思ったの?
北人さんといつまで経っても幼馴染でいいの？」

真剣な顔でじっと見つめる樹くん

確かに1度は北人との共にする幸せを願った。

だけど、さっき北人に＂必要だ＂と言われて気づいた

必要としてくれているうちが幸せなんだって

『確かに、この間樹くんは戦う前から諦めるなって言ったよね??でも、戦う必要なんて無かったの。これが本当に幸せ。』

そう、私の幸せのカタチ

北人は私を彼女としては必要としていない

樹「じゃあ……俺の事見てくれる？初めてAちゃんとあったあの日、酔っ払った北人さんをAちゃんの家に送り届けたあの日から、ずっと好きだったんだ」

『えっ…』

樹くんの突然の告白に頭が真っ白になる。

樹くんが…私のこと…?

『で、でも樹くんも分かってるでしょう？』

樹「分かってるからこそ、
Aちゃんを俺だけのものにしたい。」

『こんな気持ちで樹くんとそういう風に
なれないの。』

樹「でも北人さんと付き合う気はないんでしょ？
俺にチャンス頂戴よ。」