story32 ページ33
ひびきside
「じ、じゃあ俺はこれで...」
『あれ、ちょ田神くん?!』
「は、なんだあ...」(ガチャ)
山田さんの声が聞こえたような気がした。
『ねぇ、まって田神くん。
なんであんなこと...』
「わたs...俺だって、言いたくてあんな事言ったんじゃない...!」
『じゃあ、なん...』
「仲良くしすぎて、俺が男じゃないなんてバレたら...バレたりでもしたら...きっとまた」
..........過去.......
...「女はいらない。今日からお前は男だ。」
そう言って、今まで大事に伸ばしてきた髪を全て切られた。
「やめてよ!なんでなんで...」
バチンッ
「口答えするなっ!...じゃあ、優奈がなることになってもいいのか?」
なんで...。優奈は父さんと血が繋がってるのに。
「...っやだ。」
「ふっ、無駄な正義感はあるんだな。笑」
.......................
「嫌だっ...もうあんなことにはっ」
...なんで今、
『大丈夫だから。アイツらはそんな事しないよ。』
分かってる。分かってるのに...
「すいません。」
『もう今日は帰って休みなよ。
少し落ち着いた方が良い。
...送ってこうか?』
「や、いいです。
...歩いて帰るんで」
『そっか。
あんまり見つかんないように。ね?』
「わかってます。
お疲れ様でした。さようなら」
終始脳裏に、父さんの顔が、あの日のことが貼り付けられたように、繰り返される。
気持ちが悪い。
忘れたいのに、忘れられない。
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仁奈(^_^)v(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます! そう言ってくれて嬉しいです!これからも読んでくれると嬉しいです。コメントありがとうございました! (2020年6月20日 22時) (レス) id: 4d9d27aa9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - いつも読んでます!更新応援してます!頑張ってください! (2020年6月7日 14時) (レス) id: c3245c3976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JUMPさーや | 作成日時:2020年5月10日 21時