un cuoco curioso⑱ (ページ37)

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【高等部二年】802 ページ37

葉「殆ど授業の穴埋めで遠心分離機やスチコン基礎操作くらいしか教えてねぇからな。」
鏡「……次進級してくる1年で1人います、分子ガストロノミーを使う後輩。」
ア「本当!?」
英「えーっと…あ、いたいた！」

まさかこの会場内にいるの？英が屏風から顔を出し辺りを見渡すと手で呼び寄せるのが見て分かる。

縁「姉様、先輩方、明けましておめでとうございます。」
ア「あら…この子って……。」
葉「プロボクサー並みの父親に殴り飛ばされたクズの弟で…縁だったな。」
『陶磁縁…長い事薙切家や遠月と提携してる家だよ、ていうか英の知り合いだったの？』
英「あ、俺たち家が家なんで幼なじみなんです。」
鏡「兄貴の方は…初めて会って以降関わってないんですけどね。」
タ「幼なじみ揃って遠月か…。」
イ「スゴイねー。」
黒「でも中等部で分子ガストロノミーを使う奴がいるんだな。」
縁「元々は親が分子ガストロノミーを使ったりしてて…それで教えて貰いました。」
『へぇ…ならアリスの方は問題ないんじゃない？』
ア「使える機材がどれくらいかは確認したいから時間がある時に部室でチェックしましょ♪」
鏡「あ～…縁、お前次の月饗祭でアリス先輩達の店手伝えるか？」
縁「僕が!?」
英「俺等分子ガストロノミーはちょっとしか出来ねぇしタクミ先輩達の方手伝うからさ、縁も選抜でアリス先輩が作った品に近い品創れんじゃん？」
『マジか…あれそこそこ機材使ってたし、いけるんじゃない？』

アリスが予選で作った品レベルが作れるのなら基礎以外も入っているし問題無さそうだけど、そこはアリスが決める所。

ア「なら…冬休み明けにテストしましょうか！」
縁「は…はい、よろしくお願いします！」
『(縁がいるって事は…)ちょっと挨拶に行ってくる。』
イ「いってらっしゃーい。」
葉「あぁそうか…俺も行く。」

縁の親は確実居るだろうと挨拶をしに行こうとするとアキラ一緒に付いてきた為そのままあの巨体を目印に探せばすぐに見つかった。

『…明けましておめでとうございます。』
父「明けましておめでとうございます、Aお嬢様。昨年は大変失礼致しました。」
『もう良いですよ、終わった事なんで。』
母「今年は新年にお会いできて光栄です、本年も何卒宜しくお願い致します。」
『此方こそ。それでその後は大丈夫でしたか？』
父「Aお嬢様の仰る通りでしたが今はもう通常通りになりました。」
葉「よくこんな短期間で業績が戻りましたね？」

(ずっとSide：A)