un cuoco curioso⑱ (ページ1)

今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:3,100 hit

【高等部二年】766 ページ1

Side：A

期末と比べ改築が無い分準備もスムーズに済み既に確認も終わっているからと他の生徒より早くリゾートに戻るとアリスが温泉に行くと言いだした事で部屋で荷物を整理していた。

葉「A、今日の夕飯はどうする？」
『ん～…これから温泉行くし何か作る？』
葉「じゃあ今日は鍋にするか。」

アキラが今日は鍋にすると言うと少なからずテンションが上がり、着替えを纏めていた手を進め早く入って早く戻ってこうと考えた。

『あ、じゃあついでにアリス達も呼ぶ？』
葉「そうだな…俺等も風呂行くし先に上がるだろうからこっちで準備しておくな。」
『ん、分かった。』

今日は何鍋かは敢えて聞かず、アキラの造るものは何でも好きだから何でも良いかと部屋を出てアリスと田所の部屋に向かうと既にアリスと田所が待っていた。

『お待たせ。』
ア「さっき部屋を出たばかりだから大丈夫よ♪」
田「薙切さんと今日の夕飯お話をしてたからね。」
『あ、今日アキラが鍋にするって言ってて皆も呼ぶって事になったけど来る？』
ア「行くわ！」
田「才波さんと葉山くんが良いなら行くよ！…そういえば才波さん達と夕飯は初めてかな？」
『連隊食戟以外だと…期末くらい？』
ア「田所ちゃんとは普段あまり一緒ではないからかもしれないわね？」
田「私も極星寮の皆と一緒の事が多いからね～。」

温泉に向かいつつ田所との接点があまりないとアリスも私も今思えばと話すが、そもそも田所をちゃんと見て呼んだのが連隊食戟の直前だったからそれは仕方のない事だった。

『それって主に私が田所の事…慌ただしくて喧しくて鈍くさくて調理もまともに出来ない奴って思って接触したくなかったからね。』
田「そ…そうだよね、同じ授業でもだけど寮でも一緒にご飯食べた事も無かったし…。」
ア「Aったら酷い言い方ね？」
『アリスは授業被ってなかったからね。ていうか…今になって十傑に入れる実力になったのは遅すぎない？』
田「中等部は散々だったよ、高等部に上がっても評価が悪すぎて…あと１回E評価になったら退学だったし。」
『え…それ本当にあったんだ？』
ア「噂では聞いた事あるけど…事実だったのね。」

一時期学年内で噂になった"評価次第では退学"というのは聞いていたけど…今横にいる田所が通達を受けた事を知って噂ではなく事実だったとアリスと驚くが田所は懐かしそうに笑っている。

(試しに視点有で書いてみます。)