【高等部２年】713 ページ48
開店から暫くすると設定された時間に客が来始め、Aや葉山はそれぞれ客の対応をすると卓の案内をスタッフに任せ全ての卓が埋まるとA達は前菜から調理を始めていく。
叡山が用意した撮影自由の札に客達は写真を撮り、品が運ばれるとAと葉山の品に舌鼓を打ち絶賛していた。
途中小休憩を挟みながらも夜まで調理し続けると調理中に学内放送が響き渡り各エリアの順位３位までが発表された。
《山の手エリア…三位・アルディーニ兄弟、二位・薙切えりな総帥、一位・薙切A元帥と4席葉山アキラとなります。》
『一位じゃん。』
葉「まぁチケット代がヤバい額だからな…他も気になるし後で遠スポ見てみるか。」
自分達が一位だったのは良かったが他の確認は後にしA達は最後の時間枠のメインを作る。
最後の客も帰り閉店すると流石に疲れたとAと葉山はスタッフルームにあるソファに座り込み、Aはそのまま横になった。
『……寝たい。』
葉「明日の準備もあるから起きてくれ…にしてもフルコースを丸一日作るのはしんどい…。」
『でもさ、今日初日なんだよね…。』
葉「…さっさと帰って早めに寝るか。」
初日といわれこれから数日ある月饗祭に葉山は最後まで出来るか不安になるが疲労を取るために早く休もうと提案し、だるい身体を動かしゼミに戻っていつもより早く就寝した。
それから最終日までの数日は一日コース料理を作っては提供していき売り上げの順位も連日一位をキープしていた。
葉「…よし、さっきの客で予約は終わりだな。」
『これからラスボス来るけど？』
葉「いや、海外からの客より全然良いだろ、あと鶴喰さん達と四宮さん達もいるし。」
『堂島さんと父さんも呼んだけど…なんか面子濃いね。』
最後のコース料理の下準備をしながら薊達の到着を待っていると、スタッフに連れられた薊と真凪、それに鶴喰と城一郎と堂島がホールに入っていた。
『あ、来た。』
薊「二人共お疲れ、疲れてないかい？」
葉「スッゲー疲れてるけど大丈夫だ。」
堂「山の手エリアで出店なら他のエリアよりも疲れるだろう。」
鶴「久しぶりだねAちゃん、葉山くん。誘ってくれて嬉しいよ。」
『久しぶりです、なんか父さん…義父が昔世話になったって聞いてたし普段からお世話になってるんで。』
城「いや〜まさかこんなとこで鶴喰さんに会うとは思わなかったなぁー。」
鶴「本当驚いたよ、元気そうで何よりだ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水煮缶 | 作成日時：2024年2月8日 23時
