un cuoco curioso⑯ (ページ5)

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【高等部２年】670 ページ5

『うわ、やりそう…しかも竜胆…先輩だから絶対コウモリとかタランチュラとかテンジクネズミとか使いそう。』
黒「…キッツイな。」
葉「そこに貞塚突っ込んだら最悪な組み合わせになるな…。」
ア「劇物製造機の完成ね。」

ゲテモノと希少食材と悪臭を合わせてはいけないとA達は想像するのも止めようと首を振り、Aと葉山はこの話を切ろうと腰を上げ夕飯を作りに厨房に向かう。
夕飯を作り真凪たちのいる部屋に戻りサーブすると審査でない事は分かっているが葉山はかなり緊張した顔をしていた。

仙「むっ!!これは…とてつもない香りと旨味が止めどなく襲い掛かってきよる!!」
真「ふむ…テリーヌともファルスとも呼べる品。香りも大変よく美味であるぞ。」
葉「…はぁー、良かった。」
『緊張しすぎじゃない？』
葉「だって真凪さんだぞ？下手な物を食わせられないし普通は緊張すんだよ。」
薊「アキラくんのいう事も分からなくはないね。」
ア「今日はおさずけの被害はなしね!!」
『お母さんの品だけ仕様を変えてるからね、流石にここでおさずけ出されたら困るし。』
宗「おさずけを出さないギリギリに収めたと言うのか。」
レ「今日はベルタとシーラもいるから助かりマシタ。それにしても…決勝の時の品よりも今の品の方が温かみを感じマス。」
ア「あの時Aは本気で気絶させにいってたから冷たい印象だけど今は普通の品だからだと思うわ？」
『そうだね、香りと旨味で物理フルボッコだし顔が見えても良い顔じゃないと思う。』
真「その品も気になるな…。」
葉「いや、マジで吐き出すし義母さんの場合だとトラウマになる。」
『うん、多分じゃなくて絶対なるから作らないよ。』
真「Aとアキラがそこまで言うなら諦めるしかないのう…。」

気絶させる程の品に興味を持つ真凪だったがAと葉山に止められ諦めるとAと葉山も席につき一緒に食事を摂った。

＊

残りの夏休みはハウビー食品主催のフェスの調理指導だけ行い後は十傑の仕事やゼミ活動を熟していくと夏休みはあっと言う間に終わり、Aと葉山は１年前に出場した秋の選抜の運営側に回り前日の最終打ち合わせを行っていた。

叡「葉山は取り回しが出来そうだから他の奴らと連携して人員指示にしたが大丈夫か？」
葉「えぇ、Aもいますし大丈夫です。」
『でも予選の司会をアリスにしちゃって大丈夫なんですか？』
叡「流石にAの名前を使って釘差しといたから多分大丈夫だろ。」