un cuoco curioso⑯ (ページ40)

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【高等部２年】705 ページ40

汐「中村先輩が出店した時に見に行ったけど…かなり立派な建物だったよ？」
葉「……まずは建築業者か？」
『それは遠月経由で準備出来るらしいよ？ていうか出店もえりなからの提案だし、叡山先輩も良い業者押さえてあるから出店するなら言えって。』
葉「流石後輩馬鹿…でも有難いから使わせて貰うか、序でに例として叡山さんのコンサル受けるか。」
『良いんじゃない？なら叡山先輩に連絡しとくね。』

貸し借りとかは無しで葉山は叡山ならコンサルで協力してくれると思い頷くとAは叡山にメッセージを送ったが数秒の内に返信ではなく着信が来た。

『はい。』
叡《よぉ、結局出店するんだな？》
葉「えぇ、聞いた限りそちらの方が安全なので。」
叡《なら予定空いてる時に連絡しろ、コンセプトや店の内外装の話がしてぇ。》
葉「分かりました。」
『そうだ…予約ってどういうシステム何ですか？』
叡「基本電話だが、お前らの場合は競売制の方が良いな。それも含めて今度決めんぞ。」
『分かりました。』

叡山の言う競売制にそれは合法だよなと思いつつも時間を合わせてくれる叡山に感謝し通話を切るとAと葉山は大まかなメニュー案を話し合う。

叡山との通話から早めに決めた方が良いと２日後のスケジュールを空けるのに一日で予定を詰めて消化すると叡山の執務室に向かう。

叡「来たな、あんま時間がねぇから今日粗方決めちまうぞ。」
葉「態々ありがとうございます。」
『お菓子作って来たのでお茶淹れますね。』
叡「あぁ。」

Aがコーヒーを淹れる間に叡山と葉山は早速打ち合わせを始めコンセプトや大まかなメニューを伝え建物の内外装案や家具など見合ったものを選んでいく。

『今日は柿のテリーヌにしてみました。』
叡「デザート版のテリーヌか、柿なんて珍しいな。」
葉「頂きものでして、普通に食べても美味かったですよ。」
『今が旬だからね、チーズとも相性良いしサラダにしても美味しいけど干し柿が一番美味しい。』
叡「渋いな。」

Aが持ってきた菓子を食べつつ更に話を進めていき大体の建物の内外装や使う調度品や家具が決まると予約はどうするかと話題に上がった。

叡「前に言ったが普通の予約じゃ回線が落ちそうだし、競売…オークション形式で上限を出したら即決にしようと思う。」
葉「上限があるなら良いと思いますけど、転売とかされたりしませんか？」

(これから年間行事と書きたい部分は飛ばそうかな…。)