un cuoco curioso⑯ (ページ38)

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【高等部２年】703 ページ38

『正解。砂糖漬けにしてない分余計な甘さが無くなってさっぱりとした味とピールの苦みが分かるでしょ。』
鏡「下のナッツも複数合わせてロースト…食感が楽しいです。けどこの酸味…なんだろう、ヨーグルトですか？」
『よく分かったね、酸味でピールの苦みを抑えた事で食べやすくしてある。』
葉「まぁこの位は出来るか…。」

やはり授業で鍛えられたのか水鏡も英も正解と言われ少しばかり安堵するが十傑の方は田所と一色と紀ノ國を除いてヒートアップしていたが、他の一年の言葉に騒ぐのを止めた。

「あの…ここに呼ばれたって事は、俺が先輩達に食戟を挑んだら受けてくれますか？」
｢｢｢｢｢｢受けないね/わね/ねぇよ。｣｣｣｣｣｣
創「は？なんでだよ？」
葉「お前なぁ、去年言われただろ。十傑からすれば一年を相手にしても見返りがねぇって。」
『ていうか普通に忙しいしね。』
英「そうですよね。葉山先輩もA姉様もゼミと講師しながら授業受けてるし…。」
鏡「しかもアリス先輩とか黒木場先輩が結構な頻度で挑んでるから…俺等からの食戟は負担を増やすだよなぁ。」
紀「……Aの生徒は良い子ね。」
『普段そういう話しもしてるので知ってるんですよ。』
叡「研鑽の為の食戟は他の雑魚に相手して貰え、一年なら勝てるって挑んできてんだろ。」
久「あ！十傑を掛けての食戟でも俺等の見返りはまーったく無いからね！」

挑んでも意味がないと煽る様に言う叡山や久我に水鏡と英を除いた一年は不服そうな顔と挑みたいと言う顔が混じっていた。

鏡「そういえば…十傑って普段仕事があると聞いてますが、何か得点とか優遇されるような事ってあるんですか？」
『あるよ。十傑は学園の資産を使って世界中のあらゆるレシピや道具、食材を手に入れる事が出来るんだって。』
英「世界中のですか？」
田「うん、貴重なレシピや希少食材とか。後は現地に行って学びに行ったりも出来るし費用も
学園が持ってくれるんだよ～。」
葉「俺等がアメリカに行った時はファーストクラスの個室のペアシートを用意してくれたな。」
紀「それ…結構するでしょ？」
『いや…金額調べようと思ったんですけど、額が怖くてやめました。』
一「薙切さんが用意したものだと…見なくて正解かもしれないね。」

前に調べようとはしたがかなり良い座席に機内食も良く話し合った結果、怖いから調べないと決めたAと葉山は一色からかなりの金額と言われ気にはなるが調べなくて良かったと顔を強張らせる。