un cuoco curioso⑯ (ページ32)

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【高等部２年】697 ページ32

葉「あ、明日朝一で知ると思うが…明日の放課後に幸平と食戟するんだ。」
英「幸平先輩とですか！？」
『ちなみに今回は審査員が薙切家だから安全を考慮してモニター観戦だから。』
鏡「安全？」
葉「薙切家は血縁者以外に婿入りや嫁入りした人におさずけが出来るようになるんだ。で、今回はAの両親とアリスの両親と仙左衛門殿が審査員だから生徒に被害がいかない様に隔離したってことだ。」
鏡「…あの、薙切家って本当に人間ですよね？」
『かなり可笑しな所があるけど人だよ。それとアキラが食戟する間は他の食戟は時間をずらして被らない様にしてるし他の会場も使って観戦出来るようにしてあるから。』

授業が終わってから急いで席を取りに行く必要は無いと教えると生徒達はゆっくり着替えが出来るとホッとした様子を見せると予鈴も鳴ったことで講義を終わらせた。

翌日A達が校舎に行くと朝一の遠スポや掲示板に葉山と幸平の食戟が大々的に報じられると生徒達は珍しい組み合わせだと騒いでいた。

吉「おっはよー！葉山っちが幸平と食戟ってことはBLUEの時のやつ？」
『おはよう。そ、やっと日にちが決まったの。』
榊「Aのお母さんが言ってたお題だけど…大丈夫なの？」
葉「それに関しては問題ねぇよ、むしろ幸平の方が不利だな。」
伊「あぁ、偶にボーっとしてたり難しい顔してたな。」
『ふーん。』
榊「もうちょっと心配…は無いわね。」

興味無さそうにするAを咎めようとするが葉山と幸平なら断然葉山を取るAに言っても仕方ないと榊を諦め極星寮達と授業を受けるために校舎に入り一日の授業を熟す。

葉「よし、じゃあ行くか。」
『ん。』

観戦する生徒は他の会場に向かう中Aと葉山は月天の間に向かい葉山の着替えを待ってから控室に入るとAは葉山の膝に乗せられた。

葉「すぅー……はぁー…。」
『…緊張してるの？』
葉「まぁ…義母さんの事があるから多少はな。」
『一番面倒くさい審査員だもんね。』
葉「面倒って…一番手強いとは思うな。」

暫くAは葉山に抱えられたまま話し込むことはなくポツポツと会話をしながら試合の開始前まで控室で待機すると今回はスタッフも退避させている為設定しておいたアラームが鳴ると葉山はAを膝から下ろし立ち上がる。

葉「ふぅー…、よし。」
『完勝じゃなくても良いから勝ってね？』
葉「あぁ。」

(葉山の緊張解し法：猫吸いならぬA吸い。)