un cuoco curioso⑯ (ページ14)

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【高等部２年】679 ページ14

『私が言うのも何だけど…幸平家はおじちゃん以外大体あんな感じだから。ていうかお父さんは学生時代の父さんを嫌ほど知ってるでしょ。』

幸平家にいたAと極星寮で城一郎と過ごした薊は普段の言動を振り返ると親子揃って同じ事をしていると最早絶句しか無かった。

宗「アリスが何処の馬の骨を連れてくるかは分からんが…その時は一家総出で厳選な審査をしよう。」
真「本人達が良いならいいであろう兄上。」
宗「…正直、俺はAと葉山の婚約には少し反対している。」
薊「何故ですか？僕から提案したとはいえ本人達はそれが無くてもどのみち結婚していたんですよ？」
宗「元は孤児、汐見教授が拾い父上がえりなの研鑽の為に国籍まで与え遠月に住み、通う
事を許したが…Aも薙切の血族だ。」
『…なんでそんな事叔父さんに言われなきゃなんないの？てか今は薙切じゃないし関係ないでしょ。』
ア「そうよっ!!お父様は見た事ないから知らないでしょうけど…葉山クンがA一辺倒で全肯定でベッタベタに甘いのよ!!」
黒「正直…宗衛殿や仙左衛門殿の前では警戒してるからあんまっすけど、薊殿の前や他では胸焼けレベルっす…嫌でも慣れたけど。」
え「私からも、葉山くんは第一にAの事しか頭に無いです。私や緋沙子に気遣ってくれてるのもAの姉と従者だからだと思いますが彼はAに関わる人なら無下に扱ったりはしません。」
新「従者である自分が言うのも何ですが、葉山はA様と損得勘定抜きで調理も勉学も教え合い支え合っております。それと意外な事ですが葉山はA様が嫌っていても後に許した相手にはよく心配だが大丈夫か？と申しております。」
『それえりなと田所でしょ、主に職務と創真に関してだけど…新戸は兎も角えりなの仕事の多さと田所が職務に慣れてないからね。』
新「はい、仰る通りです。」
ア「十傑になってからAも葉山クンもえりなと田所ちゃんが心配でよく顔を出してたわねぇ。お父様は知らないでしょうけど、Aも葉山くんも何かを教えるのに適した人材！そしてAが教えたいと思えば葉山クンは秒で了承するわ!!」
え「講師をして欲しいと言ったら"Aが良いならやる"と"教えることは嫌じゃないしAと出来るなら良い"とまで言っていました。…今思うと葉山くんってAがいないと承諾しないわね。」

娘と姪のみならず従者からも葉山について強く言われると宗衛は思わずたじろいでしまい言葉が出なかった。