un cuoco curioso⑭ (ページ9)

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【高等部2年】604 ページ9

これでもかと頬を膨らませ不満を露にするアリスだったが十傑だから仕方ないとAは思いつつ帰る為に片付けをしなくてはと催促する。

『兎に角お店片付けて帰ろうよ。』
葉「そうだな、さっさと片して早く帰ろうぜ。」

合格に喜んでいた極星寮達もまだ片付けていないのか店に戻り創真達も片付けるため再び店に入り器具やゴミを片していく。

タ「厨房の方はこれで終わりだな。」
創「じゃあちょいとゴミ出し行ってくるわー。」
黒「外のテーブルとイス、撤去終わったぞ。」
『これで漸く帰れるね。』
葉「…なぁアレ、城一郎さんじゃねぇか？」
『え？………本当だ、なんでここに？』
創「元気そうだな…じゃねーだろが!!!」
タ「うおっ!?幸平のやつ、頭から体当たりしたぞ。」
黒「あ…落ちた。」
『コントだね。』
葉「とりあえず近くに行ってみるか。」

ノワールから聞いた情報を確認すべく連絡をしてから音沙汰の無かった城一郎に対し創真は憤慨していたが、城一郎は気にする事無く鞄から封筒を出し創真に渡していた。

『父さん、今までどこにいたの？』
城「よぅA、今までアメリカにな。AにもBLUEの書類きてたぞ…ほれ。」
葉「BLUEって…どうすんだA。」
田「凄いよ二人共！」
創「Aはもちろん出るよな!?デカい大会でAとの勝負…!!」
『出る気無いけど、興味無いし。』
創「なんでだよっ!!?年一のデッケー大会だぞ!?」
『正直BLUEに出る時間が勿体ないくらいに忙しいから、勝手に出場して来て。』
城「やっぱAは出る気無かったかぁ～。ま、しゃーねーよ、諦めろ創真。」
創「ぐぬぬぬっ…！」

城一郎に諭されこれ以上強く出れない創真はAの出場を不本意ながら承諾すると今度は城一郎に向く。

創「つーか才波朝陽について早く話せよ親父ぃ！」
田「あの、創真くん！これ私達も聞いちゃっていいの？」
タ「流石に身内話も入るだろうし、俺達は海の家で待ってるぞ？」
城「あぁ、気にせず聞いててくれて良いぞ。」
創「すぐ終わっからちょっと待っててくれ！」

片付けが終わり合流した極星寮と水戸と十傑達は空気を読んで離れようとするが城一郎の聞いて構わないと創真の待っててくれと言う言葉に静かに見守る事にした。

城「まぁぶっちゃけいうと朝陽は俺が海外に行った時に料理を教えた…いわば弟子だな。」
『それはマクフリーさんから堂島さん経由で知ってる。』

(通常のBLUEなら普通のコンクールなのだろうか？)