un cuoco curioso⑭ (ページ6)

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【高等部2年】601 ページ6

『お疲れ。』
吉「あぁああ！A～!!マジで愛してる!!」
伊「いきなりすぎるだろ。」
『吉野気持ち悪い。あ、これお裾分けの焼きそば。』
水「おおぉ！正直スゲー気になってたからありがてぇ！」
榊「ありがとうA！」
丸「ヒュー…ヒュー……。」
『丸井が燃え尽きかけてるけど…で、合格圏内？』
榊「Aが宣伝してくれたお陰でばっちりよ！」
伊「この３日間で一番の売上だ。そうだ…フランクとイカ焼き持ってってくれ。」
『ありがと。』
水「そうだ、Aは肉ならどこの部位が好きだ？」
『肉の部位？』

水戸から突然好きな肉の部位を聞かれAは意図が分からず首を傾げるが、肉で何が好きか考える。

『うーん、特にこれって言うのは無いけど…鶏モモ？』
水「じゃあウチの最高級の鶏モモと、あと牛の珍しい部位も用意しとくな！」
吉「それ普通に買ったら相当いい値段になるよ…。」
『それは嬉しいけど…なんで？』
水「そっそれは…Aが宣伝してくれたのを聞いて贈りたくなっただけだ…！」
榊「お礼って事だからこの際甘えちゃいなさい。」
『じゃあ有難く…。』

水戸が良い肉を贈る理由が分かるとAも榊の言う通りに有難く受け取る事にすると、伊武崎から燻製されたフランクとイカ焼きが入った袋を渡される。

伊「それぞれ一人１本ずつ入ってるから皆で分けてくれ。」
『うん。…流石いい匂いだね職人。』
吉「燻製職人っ！」
葉「A、そろそろ時間になるぞ。」
『あ、アキラ。これお礼に貰った。』
葉「燻製料理…、わりぃな伊武崎。」
伊「こっちも焼きそば貰ったからな、気にするな。」
榊「集計と合否発表が終わったらそっちに行くわね。」
『分かった、また後でね。』

試験終了時間近くになっても戻って来ないAを気にし葉山が迎えに来た事でAは袋を片手に途中でえりなの試験終了の声を聞き取りながら葉山と海の家に戻る。

田「おかえりなさい才波さん！お疲れ様～！」
『ただいま、田所もお疲れ。これ極星寮のお店で貰ったから後で配るね。』
黒「燻製…伊武崎の奴か。」
葉「焼きそば貰ったからだと。さ、結果を見るか。」
『じゃあ清算するね。』

客も既に席を立ち人がいない海の家でA達は室内にあるレジを囲み、Aがレジの清算キーを押すとレシート口から出てくるレシートをAが指で挟み見やすい長さになるまで金額を隠す。

(Aは金が好きと言うより目に見える結果が好き。)