un cuoco curioso⑭ (ページ49)

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【高等部2年】644 ページ49

え「ごみぇんなしゃい！もう二度としにゃいわ!!」
『言ったね？言質取ったから。(ﾊﾞﾁﾝ)』
え「ううう…痛いわよA、頬が千切れるかと思ったわ…。」
『千切ってやろうと思ってるからね。…はぁ、全くこの馬鹿姉は。』
え「ご、ごめんなさい…。」

食材を無駄にしたえりなに対しAは怒るがえりなが二度としないと言い手を離すと真凪は驚いた顔でAを見ていた。

真「Aがえりなを叱るとは…昔の様に消極的でなく安心したぞ。」
薊「それに関しては才波先輩の影響だろうね。」
城「どっちかって言うと創真だな。」
創「昔は常連たち怖がっててずーっと俺の後ろに引っ付きながら隠れてたもんなー。マジであの時のAは可愛かったけど今じゃこの通り。」
葉「なんだそれ、可愛いな。」
え「羨ましい…！」
仙「Aが遠月に来た後、幼い頃と随分と変わってしまって城一郎にどんな育て方をしたのか問うたな…。」
城「あぁ、そんな事聞かれたな？普通に店の手伝いさせながら人慣れさせて、Aが聞いて来る調理を教えてただけなんだけどな～。」
薊「ある意味…先輩と幸平くんが反面教師になったみたいですね。」
え「まぁそうでしょうね、幸平くんに似なくて良かったわ。」
『うーん、そもそも考え方が違うから似る事は無いかな。』

昔のAを知る薙切家は今のAとは大分変ったと思いながら養子先である城一郎からどう過ごしてたのか聞くが環境よりも城一郎と創真が一番の薬だったと知る事となった。

真「性格は変わったとは言え、やはりAは私に似ておるな。」
葉「…A、ちょっと真凪さんと並んでみろ。」
『ん、分かった。』
葉「うっわ…そっくり。」
薊「目尻と眉以外は本当にそっくりになったね。」
『そんなに？……なに、お母さん。』
真「ん？髪型を変えてみようかと…ほれ、出来たぞ。」
創「おぉ、Aのデコだしはレアだな。つーかスゲェ似てる…。」
葉「デコ出し似合うな、可愛いぞ。偶にそれにしよう。」
『違和感しかない…。』
え「ちょっとお母様！Aと鏡合わせにした前髪なのですから崩さないで下さい！」
真「なんだ、似合わぬと言うのか？」
え「いいえ、似合ってますが今は私とお揃いです！」
薊「止めないか二人共…。」

シスコンがフルスロットルしたえりなは自身と鏡合わせの前髪を変えた真凪に抗議するも薊に止められ渋々抗議を止めると他の執行官も収拾がついたのか天守閣に集まる。

(デコ出しA、少し幼く見える)