un cuoco curioso⑭ (ページ48)

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【高等部2年】643 ページ48

仙左衛門がおはだけした事にえりなとアリスは驚くがその直後会場の外で破裂音が聞こえ全員がまさかと思いおさずけで壊れた壁から外を覗く。

タ「もしかして…おさずけか？」
『うわぁ…可哀そう。』
田「撤収作業してる人とか残ってた観客だね…。」
吉「よ、良かった～こっちに来てて。」
水「流石に一日４回もされたくねぇよ…。」

試合が終わったにも関わらずおさずけとおはじけを受けた事で会場は騒然としていたが、ランタービが悲鳴を上げた事で振り向くと今度は薊によって護衛の黒服がおさずけをされていた。

『お父さんかな、これは。』
司「薊さんのおさずけか、久々に見るけどそれだけAちゃんの品が美味しいという事だよ。」
『あ、グレーター取られたクソ司(ﾓﾔｼ)。何敵の戦力上げてんの。』
司「それは…本当に幸平には悪かったと思ったよ…。」
ｱﾘ「良いじゃないA、幸平クンが勝ったのだし。えりなには負けちゃったけどね♪」
城「ま、Aに勝てないようじゃまだまだだけどな。」
創「人の傷を抉るなよ親父ぃ!!」

Aに勝てていない創真がえりなに勝つのは無理と言い創真は先程の悔しさを思い出し仏頂面になるがAは真凪の元に向かう。

『…どう？』
真「大変佳き品だ、美味であるぞA。やはりAの品は昔から美味だのう。」
薊「正直驚いたよ、本来暖かい状態で出すビスクとロワイヤルを冷やしガトーに仕上げるなんて。」
『(ﾎｯ)…美味しかったなら、良かった。』
真「ふふっ、その台詞は昔…Aが初めて品を作ってくれた時にも言っておったのう。」
え「Aの初めての品？」
真「Aとえりながまだ３歳の時じゃ。あの時は掛け合わせた訳ではなく、どちらの料理とも
形容出来ない品だった。」
『あれ絶対失敗して出来た品だから…後えりな、ここに座って。』
え「？」

昔のAの品が気になるえりなだったがAに座るよう言われると素直にAの前に正座をするがその瞬間Aが膝立になり思い切りえりなの頬を左右に引っ張った。

薊「A！？」
え「いひゃいいひゃい！」
『この馬鹿姉…皿ごとゴミ箱にぶち込むとか何してんの？折角作った料理を捨てて食材が無駄になったでしょ。(ｷﾞﾁｷﾞﾁ)』
え「あ、ありぇはにゃっとくできにゃくて…！」
『生産者に申し訳ないと思わないの？食材を大事に出来ないなら食べる事にトラウマ植え付けてあげるけど。(ｷﾞﾁｷﾞﾁ)』

(ガチおこAのほっぺた千切りの刑)