un cuoco curioso⑭ (ページ46)

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【高等部2年】641 ページ46

薊「えぇ、……Aとアキラくんはどうする？」
『一緒に行く。』
葉「俺も。」
仙「うむ、では行くぞ。」

えりなの勝利が宣言されるとA達は真凪のいる天守閣に向かうとえりなや創真達は表彰式の為すでにいなかったが、御簾の向こうには真凪や執行官が数名いた。

仙「…久方振りであるな、真凪よ。」
真「ん？…これはこれは父上ではないか。アン、御簾を上げよ。」
ｱﾝ「はっはい！………え!?Ms,撫子ではないですか!!」
『戻ってますよアンさん…。』
葉「Aの場合大和撫子のイメージが強かったんだろ…。」
真「…A？Aなのか？すっかり娘盛りだのう。」
『…久しぶり、お母さん。とりあえず…着物で胡坐はやめて。』
真「そんなもの気にするでない。ほれ、こちらへおいでA。」

平然と着物で胡坐をかく真凪に注意をするが聞かず、逆に顔を見せろと手招きされたAは真凪の元に向かい正座をして対面した。

真「すっかり綺麗になって…元気だったか？(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ)」
『うん…タクミから聞いた、私も一緒に連れて行けば良かったって。』
真「タクミ？…あぁ、あの少年から聞いたのだな。そうじゃ、Aは薊とよく料理をしておったし離しては可哀そうと思ったが……薊とえりなから離されるのであれば連れてきた方が良いと後悔したぞ。(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ)」
『……私は、多分えりなも…お母さんが私達を捨てたと思ってる。』
真「捨てる訳なかろう、あの時…料理から離れるには薙切家を離れなければいけなかったのだ。」

真凪はAを撫でるのを止め自身が離れたのは事実だがA達を捨てた訳では無いという。

『…連絡を無いし、生きてるのかも分からないし。』
薊「そうだ真凪、急に行き先も告げずに出ていって…えりなとAがどれだけ寂しかったと思ってるんだ！」
真「久しいのう、薊よ。そもそも行き先を告げれば追って来るであろう？それでは離れる意味はないだろう。」
薊「人に心配をかけておきながら…見つかったと思えばWGOにいるなんて！…A、少し話す事があるからアキラくんと待っていなさい。」
『分かった。』

真凪の傍にいたAを薊は流石に言い合いになりそうだと思い席を外させるとAは葉山の元に向かった。

葉「久しぶりに会ってどうだった？」
『んー……なんとも、微妙。』
ｱﾝ「お久しぶりですね、Ms,才波にMr,葉山。折角推薦したのに辞退されるとは思いませんでした…。」
葉「『すみません…。』」

(えりなとの対応差)