un cuoco curioso⑭ (ページ5)

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【高等部2年】600 ページ5

『残りの食材全部終わったけど抜けて平気？』
黒「問題ねぇっ!!」
タ「あぁ！」
『ＯＫ。アキラ、先にオーダー聞いてきちゃう。』
葉「頼んだ。」

先に手が空いたAは今並んでいる客に注文数を聞きに行き総数を確認するとギリギリ提供できる数に収まると安堵した。

『(良かった、ちょっと残るけど切ろう)アリスっ、今並んでるお客さんで終了！』
ア「は～い！お食事処十傑、今お並びのお客様で完売となりました～！」
『お疲れアリス。』
ア「Aもお疲れ様！うふふ、売上だ楽しみね～！」
『結構いい数字いってるんじゃないかな？』

Aに次いでアリスが上がりお互いに労っていると数名の男女がスマホを手に近寄ってきた。

「あ、あのっ！私A様のファンで…お写真とかダメですか！？」
「いつも投稿見てます！生でニコイチが見れて感動です！」
ア「なら私が撮ってあげるわ♪」
『アリス？…まぁ良いか。』
「ありがとうございます！」
「お、俺も良いですか！？」
「私も！」
ア「Aとの記念撮影を希望の方はお並び下さーい！」
『(戻れなくなった…)』

Aのフォロワーが発端で急遽始まった撮影会にアリスが撮影として指揮を執る中、Aは集まった数人とツーショットで写真を撮っていく。
少しして撮影会が終わり漸く店に戻ると既に並んでいる客はおらず残っていたのは席で食べている客だけであった。

葉「おかえり、なんかやってたろ？」
『うん、なんか撮影会が始まっちゃった。』
ア「Aをフォローしている人達が写真を撮りたいって言ったから私がカメラマンになったのよ！」
タ「最早アイドルの様だな。」
黒「随分愛想のねぇアイドルだな…。」
『アイドルはちょっとヤダ…というかお疲れ。』
創「Aもお疲れー。食材ちょっと余ってっけどどうする？」
『それ水戸達にあげるから今から作る。』
葉「水戸達？」
『うん、なんか心配してたし。』

そういうとAは厨房に入り先程創真が使ってた調理台で調理を始めると自身の鼻と技術を使い創真が作ったものより数段香りのよい焼きそばをパックに詰める。

創「くっそー…俺のよりいい匂いしてる！」
『じゃあちょっと行ってくるけど…清算ボタンは押さないでね？』
葉「試験が終わる頃に押すから早く帰って来いよ。」

葉山達に見送られAは極星寮の面子がいる店に行くとまだ提供しているが忙しい様子は無くカウンターに顔を出す。

(ひょっこり顔を出すクーデレにゃんこなA。(ﾋｮｺｯ))