un cuoco curioso⑭ (ページ29)

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【高等部2年】624 ページ29

『(ﾎｯ)お願い。……ふぅ。』
葉「久我さんも行ってたのか、でも良かったな。」
『何もされてないと良いけど…そうだ試合、忘れてた。』
葉「今は…ノワールの方が早そうだな。」

水戸に連絡し丁度会場に来ていた久我と探すと言われAは安堵すると試合の事を思い出し進捗を問うと先に審査に入るのはノワールの方だった。

『あれってヴェリーヌだけど…凄い綺麗だね。』
葉「にしたってなんだあの層の数は。」
『シェーカーで作ったのがソースなのか何なのかは分からないけど、見た目と執行官の反応はやっぱ良いね。』
葉「幸平が入ったから良いが…で、早速喧嘩してやがる。」
『あー…うん、いつもの事じゃん？』
葉「タクミも調理に入ったけど、あいつら絶対ノワールと同じ物作るだろ。」
『絶対やるよ、あの二人の対抗心ヤバいから…。』

食戟を見ていれば分かるとAと葉山はテレビに映る二人を呆れながらも見守る。

葉「初っ端からトップスピードで調理してるな。」
『勢い凄いね？創真もメッザルーナを使えてるし大丈夫だね。』
葉「あぁ…てかおい、タクミのやつ何してんだ？」
『タクミが人力フードプロセッサーになってる。』
葉「メッザルーナの使い方…すげぇな。」
『正しい使い方じゃないけどね…。』

通常の使い方とは異なった使い方をするタクミにAと葉山は度肝を抜かされるが画面の向こうでは着々と調理が進んでいった。

『やっぱアミューズ…しかも太陰大極図じゃん。』
葉「あのマークってそういう名前なのか…さっきのノワールのアミューズと違ってシンプルだな。」
『さっきメッザルーナで細かくしてたのは中かな？』
葉「あ？なんかノワールの奴、すげぇ馬鹿笑いしてるぞ？」
『なんだろうね？あ、ノワールに食べさせる気だ。』
葉「…ノワールも美味いと思ったみたいだな。」
『執行官も納得してるし、勝ったね。……水戸からだ。』
水《あ、A？さっき久我先輩と中華研がアルディーニを見つけて、今スタッフに引き渡したからもう大丈夫だぜ！》
『ありがとう、久我先輩にもお礼言っといて。』
葉「イサミは無事か、良かった。」

審議の終盤で入った水戸からの連絡はイサミの無事を知らせる連絡であり、既に会場のスタッフに引き渡しているとAは先程より安心した様にソファに凭れた。

『久我先輩と中華研が救助に行ってくれたみたい。』
葉「そうか、良いタイミングで会場に居てくれて助かったな。」

(水戸と久我がいるのはアニメだったな…。)