un cuoco curioso⑭ (ページ22)

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【高等部2年】617 ページ22

本当であれば企業との打ち合わせで使うデータを作りたかったが、BLUEの試練内容が気になり集中出来ないとデータは明日に回す事にして第三の試練が始まるまでの間に飲み物などを用意する。

『始まった。』
真《先程報告を受けたのだ、ここまで"裏"は全員生き残り…"表は半数がすでに脱落した。"》
葉「…表と裏の力量差がひでぇな。」
『なんか色々ダメな気がする…。』
真《予想通りとは言え、もう飽いた。この門では少々趣向を変えた選別を執り行おう。》
『自分で開催しといて飽きたって何言ってんの？』
葉「こういう…唐突に内容を変える辺り仙左衛門殿にそっくりだな。」
『本当に。』

飽きたからとは言え選別の内容を変えた事に唖然とするが中継の向こうのモニターに御簾越しで映る真凪はBLUEに掛ける個人的な目的があると言う。

真《今まで地球上に無かった皿、それを想像しうる者を探すこと―》
『地球上に無かった皿？』
葉「なんつー無茶な要求だ。」

地球上に無い皿を作る料理人を求める真凪がモニター越しで全ての料理を食べ飽きた事と表の料理人には期待していないと言葉を続ける中Aと葉山は考える。

葉「もしかして、これが家を出た理由なのか？」
『…お母さんもえりなと同じ様に味見役をしてたとして、味見をしていく中で今ある料理に対して絶望した？』
葉「味に絶望したって言ってたし、強ち間違ってないかもな。しかも父さん曰く真凪さんも料理人の背景が見えるって言ってたな。」
『私とえりなの神の舌を合わせた感じか…。』
葉「いや逆な？真凪さんの神の舌をAとえりなに分けたって言った方が良いだろ。」
『あ、そっか。…えりなは料理人の背景って見えるのかな？』
葉「今まで味見して貰った様子じゃ味の方が強いと思うが…強い感情だったら見えるんじゃねぇか？」

真凪が軍服のノワールに牛肉を使った品を作らせ、WGOの判定も合格すると表の料理人がその品に膝をつく光景を見ながら真凪が家を出た理由を話していると他のノワールも調理は初めて行きその中でAと葉山はその器具に興味を持った。

『え…ちょっとヤバいね？あの兎頭のノワール。』
葉「片腕だけムッキムキって…絵面が怖ぇぞ。」
『牛肉ってあんなペラペラになるんだ‥‥あのピエロが持ってるボールは何だろう。』
葉「あれでも調理器具何だろうけど……は？なんでローストされてんだよ。」

(IFでAが10歳位で薙切に戻ってからの設定で書きたいなぁ…。)