un cuoco curioso⑭ (ページ21)

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【高等部2年】616 ページ21

『ハンバーグを使えば出来るよ。元々デミグラスで味は出来てるからそこにギリギリまで煮詰めた安い赤ワインとトマト缶で味は底上げ出来るし。』
葉「コンビニにしては少し高めの総菜か、それなら出来るな。」
『…創真、なんか逆にお金取られてない？』
葉「不合格じゃねぇかおい。…またコンビニ行ったぞ？しかも司さん…札束積まれてるし。」
『やり直しあり？良かった。…一抜けは司(ﾓﾔｼ)かぁ。』

100ドル以上を貰うどころか逆にランタービに金を取られた創真と違い司は500ドル以上の判定を出され合格したが創真の行動を見るにやり直しはあるようで安心したAは合格していくノワールや表の料理人、田所とタクミの合格も見ていると大量の商品を開けては調理していく創真が映り目を凝らす。

『ん？ん～…重箱？』
葉「すげぇ商品の数だな…何を作る気だ？」
『見づらいけど…お節だね。』
葉「お節！？何考えてんだ幸平の奴！」
『普段コンビニ食品見ないからなぁ、野菜類や加工済みの肉はあるし…ウチで出してるお節と比べれば味は落ちるけど出来るね。』
葉「難しい所って言うと…黒豆や海老あたりか。」
『一般的なお節だと意味合いがあるから入れてたけど、それ以外はウチのお節にしか入れない品を使えば１８種類埋められる。』
葉「ゆひきらでしか入れない品、そっちの方が気になるな…今年はゆきひらでお節頼むか。」
『父さんが海外行ってるしまだお店閉めてるからやるか分からないよ？』
葉「もし店開けてなかったらAに頼む。」
『それは良いけど、そしたら年末年始はアリス達と一緒に居るだろうし結構な量がいるね。』
葉「流石に一人で作らせねぇよ、俺も手伝う。」

普段一緒に寝食を共にするがお節は食べた事が無いとAに催促すると了承を貰う葉山は手伝う意思を伝えながら判定が出せれ人が減っていく中継を見ていると審査の終盤に品を完成させた創真がAの言う通りお節を出し合格する光景を見る。

葉「はぁ、なんでこっちがこんな不安にならなきゃいけねぇんだよ…。」
『そんなの連隊食戟で嫌ほど知ってるでしょ？』
葉「あのマンガ肉な。マジであの時はこいつ馬鹿かって思ったな…。」
『大丈夫、馬鹿で合ってる。…創真達の審査って他より全然早いから第三まで時間掛かる？』
葉「なら今の内に飲み物持って来るか…あ、そういや資料作ってる途中だったな。」
『それはもう明日の朝にしようよ、BLUEの方が気になる。』
葉「集中出来なそうだしな。」