un cuoco curioso⑭ (ページ15)

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【高等部2年】610 ページ15

え「お父様が？え…何を言われたのか気になるわ。」

葉山は去年の選抜時のAの連戦も仙左衛門からの強制だったと思い出し親子ならあり得ると言うがAが薊もというと葉山は同意したのを見て、えりなから見た薊からは想像できず好奇心で聞く葉山は少し考えた。

葉「(薙切なら言っても大丈夫か？…良いか)…機関(ｾﾝﾄﾗﾙ)に行ってAが料理中にAの小さい頃の話をしたんだが…。」
え「待ちなさいっ、なぜゼミを潰されてそんな話が出来るの!!?」
『私は【神の舌】がこれ以上強く出てお母さんと同じ末路になったらって話してたって聞いて…ん？いや、言ってたね。』
葉「正直、気に食わなかったけどAの小さい頃の話もそうだが…Aが言ったように【神の舌】が緩やかに出るか突然強くなるかって話もしてたんだ。そんで"料理人としてAに見捨てられない様に"って言われたから"Aの方が離れない"っつったらなんて言ったと思う？」
え「むしろ恨み恨まれる立場なのになんて話をしてるのか呆れるわ。そうね…お父様がそんな事を仰る事自体想像出来ないわ…。」
葉「"Aが良いならAの婚約者になるか？"だぞ。違う意味でぶっ飛んでるだろ。」

今まで誰かに言った事は無かったが薊の提案を葉山が当時の台詞をそのまま言うとえりなはポカンとした顔で葉山を凝視しAは当時を思い出し自身の行動を思い出し恥ずかし気に俯く。

え「…それ本当にお父様が？」
葉「マジだ。んで、その後小さい時のAと真凪さんが写った写真を見せてもらった。」
え「小さい頃のAも可愛かったでしょ？って違うわ、それで結局どうなったの!?勿論承諾したのよね!!?」
『承諾前提なんだ…。』
葉「だろうと思った、勿論承諾したに決まってんだろ。前に部室で指輪の話しになったけど今付けてんのだって婚約指輪だし簪もそうだ。」
え「Aが簪を付けているのは珍しいと思ってたけどそういう意図ね…でも良かったわ！二人共そういう話しをしてこないから私から提案しようと思っていたのよ！」
葉「お前も親子揃って同じ事するのかよ…。」
『似た者親子じゃん…。というかＯＫしたのも一緒にいるからって話なんだけどね。』
え「良いじゃないそれで。私からすれば可愛いAと優秀な葉山くんが互いを大切に想っていると知っているからこそ嬉しいものよ！」

(安定の話しぶっ飛ぶ。けどAにもえりなにもこの方が良い話題転換という。)