【高等部2年】597 ページ2
創「え…俺泣いて良いか？」
タ「幸平はそろそろ慣れた方が良いぞ…。」
葉「悪いな幸平。じゃあ早速試食するか。」
創真と葉山は全員分の皿を運び並べると早速試食を始め、卵を割る前と割った後で食べ比べ味と香りの変化も良く美味いと全員一致で納得した。
『イカスミと白ワインの香りから強い魚介とスパイスの変化は良いね。』
創「Aの授業だったら評価は？」
『Ａ評価はあげるよ。』
タ「それでもＡなのか…厳しいな。」
葉「いや、他の授業だとＡ+かＳなんだよな。」
黒「(ｽﾞｽﾞｽﾞｯ)……。」
田「(ｽﾞｽﾞｯ)ん〜っ、ピリ辛美味しい〜！」
ア「この焼きそばの後にスムージーを飲んだらレモンとスパイスでスッキリして交互に食べちゃうわね！」
創「うわっ、マジだ…これは病みつき待ったなしだな!!」
改装中にレシピを組み立てた事もあり一度の試作で納得すると夕飯替わりの様に食べながらいつの間にか雑談で騒ぎながら箸を進めた。
主に男子勢がおかわりをするが試食も終わり、タクミと田所が洗い物を買って出てくれたお陰でA達はソファで休憩をしながらも会話は続いていた。
『明日は下準備とスムージーをやりながらホールも見るけど、各自交代で休憩挟むから水分補給はしてね。』
ア「分かったわ、けどその間は誰が代わりをするの？」
葉「Aが現場三人の代わりが出来るからAが入るつもりだ。」
黒「でもそれだと野菜と処理とスムーズはどうすんだ…？」
『野菜もスムーズもストック用意しておけば良いから、大体１５分の休憩で…５０食分？』
創「一応１００食分にしといた方が良いんじゃねーか？」
葉「そうだな…万が一を考えるとストックはあっても困らねぇ。」
『じゃあそうしようか。スムーズの方も粗方ストックの用意はするから万が一切れたらカウンターで作ってね。』
葉「逆に目の前で作ってくれるって思われそうだが…了解。」
『ファンサ？』
葉「しねぇよ。」
試験最終日である明日の段取りを固め、片付けが終わったタクミと田所もソファに座ると簡潔に内容を共有して一息ついてから後明日に備えて解散した。
＊
迎えた試験最終日、間もなく開始時間になる所でA達は海の家の中で開店準備をしていた。
ア「さてと…
葉「あぁ、同時進行で料理の"仕掛け"も仕上がった…開店するぞ。」
葉山の言葉を合図に田所が窓板を押し上げると夏の日差しが海の家に入り込む。
(BLUEどうしようか…)
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作者名：水煮缶 | 作成日時：2024年1月10日 23時
