un cuoco curioso⑭ (ページ1)

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【高等部2年】596 ページ1

『用意したのえりなだよ。もう下準備はしてあるからすぐに出来るよ。』
創「おっし、じゃあやるか！」
ア「Aっ、さっき言ってたスムージーは作ってないの？」
『今飲むなら作るけど？』
ア「今が良いわ♪」
『分かった、ちゃちゃっと作っちゃうから待ってて。』

創真達が早速試作に入る中Aもキッチンに入り冷蔵庫から食材を取り出すと数秒の準備の後にミキサーに掛ける。

『はい、出来たよ。』
｢｢｢｢｢｢早っ…。｣｣｣｣｣｣
『だから簡単だって言ったじゃん。スパイスは予め用意しておけばこんなものだよ？』
タ「レモンを切って種を取るくらいしか作業が無いからな…。」
葉「ほぼ秒で完成するから手間は掛かんねぇな。」

秒で出来たスムージーを人数分のグラスに移し配ると全員が爽やかなレモンの香りを嗅ぎながらグラスを煽る。

ア「ん～っ！甘酸っぱさの中にレモンピールの苦みが癖になるわね！」
創「ぷはぁっ！この酸味が疲れた身体に沁みるわー！」
黒「おっさんくせぇぞ…A、おかわり。」
タ「腹をこわすぞ？でもこれは夏に丁度いいな。」
『気に入ったならレシピ教えようか？』
タ「あぁ！けどスパイスの配合はAに頼んで良いか？」
葉「これなら小さじの分量で計ればタクミでも出来るからレシピに配合率書いて置けば大丈夫だろ。」
『うん、テンパリングする必要も無いしブレンダーでパウダーにすればパウダーケースで保管できるよ。』
タ「なら自分でやってみよう。」
ア「私も教えてA！」
田「私も良いかなっ？」
『良いよ、一応全員分用意しておくよ。』

スムージーを飲みながらレシピについて話していると創真が調理に入ったのかリビングに香りが漂い始めた。

創「葉山ぁ！さっき言ってたオイルはー？」
葉「今用意すっからちょっと待ってろ。A、準備は？」
『オイルは少量だから煮詰めは終わってるし卵ももういける。』
葉「よし、やるか。」

用意が終わっていると聞くと葉山もキッチンに入り数種類のスパイスをブレンドし誘爆材となるオイルを仕上げる。

葉「幸平、卵は破裂させんなよ。」
創「分かってるって！……よっし、完成だ！」
田「いい匂い～！」
『卵に入れたレッドドイルが気になる。』
黒「せめて焼きそばに興味持てよ…。」
ア「義兄の幸平クンか相棒の葉山クンだったら圧倒的に葉山クンが作ったレッドオイルの方に興味が向くのは百も承知でしょう？」

(塩レモンスパイスは肉にも使えて便利。)