【高等部1年】482 ページ37
Aが部屋に入った時に寄っていなかった眉間が僅かに寄っていたのをAは見逃さず、Aは少し不快感を覚え無表情で問う。
『…まだ怒ってるの？』
葉「…別にAに怒ってる訳じゃねぇよ、ただ…―」
『(ﾑｯ)じゃあ人の顔見て不機嫌そうな顔しないでよ。』
自分が悪いみたいだと思いながら指摘すると葉山は無意識にそんな顔をしていたのかと目元を抑えAが悪いわけではないのにと内心で自己嫌悪していた。
葉「……わりぃ。」
『………。』
無意識とは言え八つ当たりしていたのと変わりないと小さく謝罪するがAは何も言わず無言で部屋を出ていくと葉山は咄嗟に追おうと腰を上げるが立ち上がった瞬間に仕舞った扉に何処となく虚しさを覚えるが自身が落ち着かなければまた堂々巡りだと追うのを止め気を落ち着かせようと再びベッドに座った。
『(少し距離を置いた方が落ち着くかな…。)』
無言で葉山の部屋を出たAは入浴を済ますと弁当用で使う作り置きを何品か作ると寝るには少し早いが自室に戻り壁に向かうような体制でベッドに入る。
＊
Aが無言で部屋を出ていった後、葉山はAに悪い事をしたと思いどうするべきか悩んでいた。
葉「(あ˝〜!!完全に無意識だったとはいえ…！謝るとしてもまた顔に出てたら意味ねぇし…。)」
指摘された眉間の皺を伸ばす様に親指で押すが今は別の意味で皺がよりあまり意味は無かった。
葉「(兎に角謝るしかねぇけど…今言ってもまた無意識に出たら"まだ機嫌悪い"って言われるだろうし…。)」
時間を置くのと気を紛らわせる為に葉山は読みかけの本を手に取り意識を切り替えるため本を開く。
暫く読み耽っていたのか大分時間が経ち、Aが寝る時間より少し早いがまだ風呂にも入っていない事で先に風呂場に向かい入浴を済ませるとAが寝る時間であったがまだ起きてるかと部屋に入ると部屋は暗いが通路の明かりでAが寝ている事は見えた。
葉「(…いつもより寝るの早いな。)」
扉を閉めると部屋は真っ暗になるが起こさない様に静かに慣れた足取りでベッドに向かい腰を下ろすとAが背を向けているのが分かった。
葉「(嫌だからか機嫌が悪いのか…そっぽ向かれるのは結構、いやかなり嫌だな。)」
こちらに向かせようかと思ったがAを起こして拒否されでもしたらそれこそ本末転倒だと葉山は体制を変える事を止めそのままベッドに入り後ろからAの腹に腕を巻きつけたまま眠った。
(しょんもり葉山)
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水煮缶(プロフ) - 舞さん» 割とネタが無いとグダりますが楽しんで頂けて嬉しいです。番外編は纏まり次第＆本編が進み辛くなったら追々作ろうかと思ってます。 (12月11日 8時) (
レス) id: ce3b36afc7 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - この作品面白いです。番外編でリクエストで夢主と十傑の先輩方と初めて会うお話が読みたいです。特に寧々先輩やもも先輩！あと先輩や四宮シェフと料理するお話も読みたいです！ (12月11日 0時) (レス) id: 04e22e07c5 (このIDを非表示/違反報告)
水煮缶(プロフ) - ミホさん» 拝読頂きありがとうございます。えりなと新戸からの呼び方でしたらあだ名を設定していますので【苗字、あだ名の設定】からあだ名を設定して頂くと可能となります。 (12月7日 12時) (レス) id: ce3b36afc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - ニコイチの絡みは何度読んでも楽しいです！更新いつも楽しみにしてます。ですがえりなたちが主人公を呼ぶ時、名前が出てないんですが何故でしょう？ (12月7日 7時) (レス) @page48 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水煮缶 | 作成日時：2023年11月16日 0時
