【日プ１】produce101Japan BOYS and GIRLS【JO1】 (ページ26)

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24話ページ26

センター決めの撮影が始まった。ソロバージョンと男女1人ずつのダブルセンターを両方撮るらしい。
蓮くんも私も、適度な緊張感の中楽しみでいるけど、年下組、特に元々がB,Cだった3人と、Aクラスのマンネ豆ちゃん、そして朱那がもうびっくりするほどガチガチだった。

『っく、…っふはっ。そんな緊張しなくてもいいじゃんか。』

可愛すぎて思わず吹き出してしまうと4人から怒られる。仕方ないでしょ！とみんな口を揃えて言うからますます笑ってしまってもっと怒られた。だって緊張しまくってる4人が可愛いんだもん仕方ない、と心の中で言い訳をした。

『大丈夫だよ。普通に踊ればいいんだから。だってみんなAだよ？先生たちが一番上のクラスに値するって判断してくれたからここにいるんだ。心配することないよ。』
「そうそう。心配しすぎよ！ダンスは楽しいもんやけん、楽しみに行けばいいんよ。」

見かねた蓮くんがそういうと4人はやっと少し落ち着いたみたいだった。それでも緊張しまくっているけど、さっきよりは少しマシになっていた。

そして撮影が終わり、今度はその動画を見てセンター決めを行う。
全部見てどれがいいかを練習生投票で決める。センター候補には、蓮くん、優心くん、一成くん、そして私がいた。隣の朱那が凄いじゃないですか！と肩を強く揺らしてくる。それに酔いつつなんとか感謝の言葉を絞り出した。
決まったのは蓮くんと私のダブルセンター。みんながめちゃくちゃ歓声を上げてくれた。
隣の蓮くんと強く抱き合って嬉しさを噛み締める。蓮くんの顔が当たっている肩が少し濡れたのには気づかないふりをして、泣きそうなのを必死で堪えた。

『ありがとうっ…みんな本当にありがとう…ッ！』
「俺、Aちゃん選んだんだよ…っ。一緒にできて嬉しいっ…！」
『私も蓮くん選んだよ、一緒に頑張ろうね…！』

2人で前に出た。蓮くんの涙声での言葉にまた涙が込み上げてきたけど耐える。私の番になって、一度深呼吸をしてから口を開いた。

『…まずは、私に投票してくれた皆さんありがとうございます。言いたいことは皆蓮くんが言ってくれたので私からは一言だけ。全員での唯一のステージです、最高のテーマ曲にしましょう！よろしくお願いします！

ねぇ、たくさんの素敵な仲間に出会えたよ。
この中の誰かはわからないけれど、その誰かと一緒に私デビューするんだ。世界一の幸せ者になりそうだよ。

首にかけたロケットペンダントの中にいる両親に心の中で話しかけた。