【日プ１】produce101Japan BOYS and GIRLS【JO1】 (ページ25)

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23話ページ25

教えたい言葉があると言われ、さちちゃんのほうを向いて見ると、満面の笑みでこちらを向いていた。
何に喜んでるんだろう。さちちゃんはBだったから昇格はしてないし、降格してたらもっと悲しはずだし、でも現状維持で満足するような子じゃないし…。
つらつらと頭を高速回転させて考えてみても答えがわからなかった。

「女子練習生はさ、全員ミヤお姉ちゃんにダンスも歌も教えてもらったでしょ？それでね、昇格できない人は私含め何人もいるけど、降格者0人なの！しかも、Fの女子は梓ちゃんと麗華ちゃんだけだったから、Fに女子いないんだよ！」

ミヤお姉ちゃんが一生懸命教えてくれたから、女子全員で降格とF残留だけはしちゃダメだって、お姉ちゃんが他の男子とかに教えてる間みんなで練習したんだよ。
泣きそうになった。私のみんなでステージに上がりたいって気持ちはみんなに届いたし、頑張りたいって気持ちはみんなに伝染したんだと、まだリハーサルすら迎えてないのに、すでに達成感で溢れていた。嬉しくてたまらない。

『そっか…そっかぁ…。頑張って良かった…！みんなも頑張ってくれてありがとう。当日うんと楽しもうね！』

その場にいた女子練習生の3人をギューッッと抱きしめて告げる。さっきまでいたヒコちゃんたちは気を遣って去ってくれた。オーディションのこんな序盤から２回も泣きそうになるなんて、泣かないと決めていたけど最後まで保つか分からくなった。
でも、みんなだってデビューのために頑張ってるのだと私は知っていたし、私がみんなにかけた思いは何倍にもなった帰ってくるのだと知れたから、これからもずっと頑張っていける。

「ねぇねぇ、再テスト終わったってことは、次はセンター決めだね！」

その言葉にハッとした。そうだ、Aクラスの試験はまだ終わってない。センターを決める大事な撮影がまだ残っているし、それに向けて最高のパフォーマンスをしなくてはいけないのだ。

「今年は男女混合やし、選び方とかどないなるんやろうね。」
「センターは1人なのか、それとも男女で1人ずつのダブルセンターなのか、それによっても選び方変わってくるよね！あー楽しみだな！」
「そうやね！ほんま楽しみ！ミヤねぇのソロセンターか、ダブルセンターで蓮くんとか豆ちゃんとかと一緒に踊っとるのが見たいわ！」

キャッキャと話す妹たちは文句の付け所がないくらい可愛かった。