68.コイノ・ジジョウ。 ページ33
けど、そんな私の邪な思惑は突然響いた声で一気に現実に引き戻された。
「雅紀ー！！」
その声と同時に、私から少し離れた相葉先輩。
声がした方を見ると裏庭を眺められるあの窓から、櫻井先輩が上半身を乗り出して叫んでる。
「何で教室来ないんだよ！今日、現国の小テストあるから絶対に朝から来いって言ってたろ！？」
「ごめん、翔ちゃん！忘れてたんだよね」
「俺が何故かニノちゃんに監督不行き届きって怒られたんだけど！？」
勢い良く相葉先輩を指差しながら、苦々しい表情の櫻井先輩。
「えー...翔ちゃん、八つ当たり？」
「はぁぁ！？雅紀が遅刻しなければ理不尽に俺が怒られる事なんて無かったんですけど！？」
可愛い顔を目一杯厳つくして、立ててた人差し指がいつの間にか中指に変わってて
えらく柄が悪くなった櫻井先輩の視線が、私に向いた。
「あっ！？大坂さん！？」
中指を立てたまんま、「ごめっ...雅紀一人だと思っ...」ってバツ悪そうな顔。
「翔ちゃん、手がお下品ですよー」
「あっ...！」
慌てて中指を折って、ポリポリと人差し指で頭を掻いてる。
「あ、そうだ！Aちゃん」
「はい」
「翔ちゃん、体育祭のハチマキ必死で守ってたんだよ。彼女にあげたくって」
雅紀やめろよ！って窓の向こうから必死で止める櫻井先輩を無視して相葉先輩は楽しそうに続ける。
「けど色んな子に、ちょーだいって言われるから途中で外して靴箱に隠してたの！」
「そうだったんですか？」
一瞬、無くなってた櫻井先輩のハチマキ
そんな事情があったんだ...
「もー！俺の話なんて、どーでも良いだろ！？」
「翔ちゃん、彼女大好きだもんねー！」
「お前ぇぇ...！」
真っ赤になってる櫻井先輩の背後に、対照的な真っ白な人が現れた。
「もー何でも良いから、教室に戻れや」
二宮先生は、アクビを噛み殺しながらダルそうに言い放つ。
「相葉は居残りで小テストなー」
「えぇっ！？やだ！やーだー！」
相葉先輩が全力で抵抗するのを無視して、二宮先生は隣に居る櫻井先輩の肩を抱いた。
「櫻井はもうすぐ受験なんだから、色恋に浮ついてんなよー？」
「あ...はい...」
「合格したらヤりたい放題なんだから、今は我慢な？」
「ニノちゃん...言葉のチョイスおかしいよ...」
呆れたように笑う櫻井先輩と、爆笑してる相葉先輩
眩しいのは、陽射しだけのせいじゃないよね。
秋風が吹き抜けて、私の髪を揺らした。
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rei(プロフ) - メロさん» コメント、いつでも歓迎ですよー♪相葉さんにも手を出して(笑)もうガンガン手出ししちゃって下さい(笑)受験勉強のお邪魔にならない程度に息抜きとして★私もこんな高校生活を送りたかった...(過去形・笑) (2014年11月13日 14時) (
レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - いきなりのｺﾒﾝﾄごめんなさい!reiｻﾝの書く二宮ｻﾝのお話を読み終えて､ついに相葉ｻﾝにも手を出し始めてしまいました…(笑)受験生で勉強の合間にｷｭﾝｷｭﾝしながら読んでます｡こんな高校生活送りたいなぁと思います!早く更新に追いつくよう頑張ります♪ (2014年10月30日 23時) (レス) id: f2bcf3bc2b (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - モチコさん» 私も高校生に戻って、相葉先輩みたいな格好良い先輩に恋したい！って毎回思いながら書いてます(笑)そんな先輩が居たら、学校楽しかっただろうなぁ...先輩、あんまり学校に居ないけど(笑)いつの間にか帰ってるけど(笑)大野先生は心のオアシス♪ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - 雪月さん» 高校の頃の友達と嵐さんの話...出来ない(笑)私、高校の頃はそんなにミーハーじゃ無かったから友達もそんな感じの子ばっかり(^^;)何故私だけ立派なミーハーに育ったんだろう(笑) (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - せんさん» 大野先生、優しいんですよね。そんなに出番無いんですけど、出て来るとふんわり優しい空気感を作ってくれます♪桃のボディクリーム買われたんですね☆ホント、良い匂いですよねー！私もあの香りの香水を使ってます。もぎ立て！ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2014年7月23日 14時
