65.ポニー・テール。 ページ30
「Aちゃんに、あげる！」
そのシュシュをスルリと外すと、先輩はポカンとしてる私の目の前にそれを差し出した。
「え...？」
「お礼！前にAちゃん、俺にくれたでしょ？えっと...あ！シュシュ！」
そう言いながらパンツのポケットをゴソゴソして、私があげた白いシュシュを出す。
「これ髪切る前ね、結構使わせて貰ったの！すっごい便利だったから！」
「はい...」
「でも俺にくれたせいでAちゃんのシュシュが無くなっちゃったんだなー...って思ってさ」
シュシュなんて、家に帰ればまだ他にもあるんだけど...
「だから髪、結んでないんでしょ？」
髪結んでないのは、涼しくなったからなんだけど...
「これで、またポニーテールしてね！」
ニッて笑うと、相葉先輩は持ってるそのシュシュをユラユラ揺らした。
「あの...それって...先輩が選んでくれたんですか？」
「え？うん...あ、あんまり好きじゃ無かった...？もっとヒラヒラしてた方が良かったかな...」
「ううん！そうじゃ無くって...！...すごく、可愛いです...」
「良かったー！いっぱい売っててどれが良いのか分かんなくって、俺が好きなヤツ選んじゃったからさぁ」
先輩が私の為に選んでくれた...
どうしよう、泣きそう...
「ねぇ、付けてみて！」
「え？」
「あ！そうだ！ちょっと俺に背中向けてよ」
「背中...？」
言われた通り私が先輩に背を向けるように身体を捻ると、下ろしてた髪がフワリと持ち上げられた。
「えっ！？」
「あー、動かないで。そのままね！俺が結んであげる」
スルスルと、私の髪に相葉先輩の指が通る。
「あ...結構難しいな...」ってブツブツ呟きながら、頭のてっぺん辺りを撫でるように髪を集める。
ドキドキして苦しい...
キュっと纏められた髪に、クルクルとシュシュを巻き付けて「よし！」って言った先輩に、両肩を掴まれ捻ってた身体を戻された。
「似合う似合う！」
親指を立ててニカッと笑う先輩を直視できず、纏められた髪を触って俯く。
「俺、意外と器用なのかなー。上手く結べた！」
「...ありがとうございます...あの、シュシュもありがとうございます」
「ううん、お礼なんだから良いの！」
シュシュに触れると、胸がキュッて潰れそうになる。
「あ...Aちゃん」
「え...？」
相葉先輩が、私の首元に顔を近付ける。
「すっごい良い匂い...」
耳元で聴こえた、掠れたような大好きな声に
私の胸は、もっともっと潰れそうになった。
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rei(プロフ) - メロさん» コメント、いつでも歓迎ですよー♪相葉さんにも手を出して(笑)もうガンガン手出ししちゃって下さい(笑)受験勉強のお邪魔にならない程度に息抜きとして★私もこんな高校生活を送りたかった...(過去形・笑) (2014年11月13日 14時) (
レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - いきなりのｺﾒﾝﾄごめんなさい!reiｻﾝの書く二宮ｻﾝのお話を読み終えて､ついに相葉ｻﾝにも手を出し始めてしまいました…(笑)受験生で勉強の合間にｷｭﾝｷｭﾝしながら読んでます｡こんな高校生活送りたいなぁと思います!早く更新に追いつくよう頑張ります♪ (2014年10月30日 23時) (レス) id: f2bcf3bc2b (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - モチコさん» 私も高校生に戻って、相葉先輩みたいな格好良い先輩に恋したい！って毎回思いながら書いてます(笑)そんな先輩が居たら、学校楽しかっただろうなぁ...先輩、あんまり学校に居ないけど(笑)いつの間にか帰ってるけど(笑)大野先生は心のオアシス♪ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - 雪月さん» 高校の頃の友達と嵐さんの話...出来ない(笑)私、高校の頃はそんなにミーハーじゃ無かったから友達もそんな感じの子ばっかり(^^;)何故私だけ立派なミーハーに育ったんだろう(笑) (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - せんさん» 大野先生、優しいんですよね。そんなに出番無いんですけど、出て来るとふんわり優しい空気感を作ってくれます♪桃のボディクリーム買われたんですね☆ホント、良い匂いですよねー！私もあの香りの香水を使ってます。もぎ立て！ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2014年7月23日 14時
