61.ヘンナ・シツモン。 ページ26
「おっもい...紙のくせに重い...」
ある放課後、二宮先生に頼まれてたクラス全員分の課題プリントの束を回収して職員室に持って行った。
用が終わったらそのまま帰りたくて自分の鞄も持って来たせいで、余計にプリント束が重く感じる。
「...あ...」
職員室の中に入り近付いた二宮先生の机の前、こちらに背を向けた櫻井先輩に気付く。
「ニノちゃん、これ日誌」
「櫻井が日直だと日誌の提出はえぇからオレもすぐ帰れるわ。毎日日直してよ」
「冗談やめてよ。一日だけでもすげぇ面倒」
心底面倒！って顔で振り返った櫻井先輩は私を見て「お？」って眉を上げた。
「どしたの？ニノちゃんに用事？」
「はい、課題を...」
「おー...重そうだね」
私が手に乗せてたプリントの束をヒョイと取ると、櫻井先輩は「ニノちゃん、1-Bの課題だってー」って二宮先生の机に置いてくれた。
「ンフフ、櫻井って優しいなぁ。モテんだろ？」
「えぇ？別にモテないよー」
「まぁモテてても『はい』とは言わねぇか」
「ニノちゃんはモテるでしょ？」
「はい」
何だそりゃ！って大笑いする櫻井先輩の眉毛が八の字になる。
それ、トモちゃん好きって言ってたなぁ...。
「じゃ、俺帰りますー。大坂さんも帰る？」
「はい。帰ります」
「じゃね、ニノちゃん」
「二宮先生、失礼します」
二人で頭を下げると、先生は「はいよ。早くオレも帰りてぇわ...」って呟いて日誌をペラペラ捲った。
櫻井先輩と職員室を出て、何となく流れで一緒に昇降口まで歩く。
「あの...櫻井先輩...」
「え？何？」
「変な事、訊いても良いですか...？」
「えっ！？変な！？え...何だろう...」
唇に指を当てて、少し俯き「何？」って不安そうに私を見た。
「前に駅前で櫻井先輩が一緒に居た女の人って...彼女さん...ですか...？」
もしかしたら、相葉先輩と若林先輩の時みたいな勘違いなんかもあるかもしれない...って
そんな確率はゼロに近いのかもしれないけど、そう思って確認せずにはいられなくて。
だけど櫻井先輩は「えっ？それが変な事？」って可愛い目をクリンと開いて
「うん、彼女だよ」
って、笑った。
「そ...ですよね！仲良さそうでしたもんね！」
「もー、変な事とか言うから何訊かれんのかと思ったよ！」
「可愛い人ですね」
「えー...？フフッ、いやこれ照れるって！」
少し赤くなった先輩が、肩に掛けてるメッセンジャーバッグのストラップを両手でギュッと握った。
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rei(プロフ) - メロさん» コメント、いつでも歓迎ですよー♪相葉さんにも手を出して(笑)もうガンガン手出ししちゃって下さい(笑)受験勉強のお邪魔にならない程度に息抜きとして★私もこんな高校生活を送りたかった...(過去形・笑) (2014年11月13日 14時) (
レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - いきなりのｺﾒﾝﾄごめんなさい!reiｻﾝの書く二宮ｻﾝのお話を読み終えて､ついに相葉ｻﾝにも手を出し始めてしまいました…(笑)受験生で勉強の合間にｷｭﾝｷｭﾝしながら読んでます｡こんな高校生活送りたいなぁと思います!早く更新に追いつくよう頑張ります♪ (2014年10月30日 23時) (レス) id: f2bcf3bc2b (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - モチコさん» 私も高校生に戻って、相葉先輩みたいな格好良い先輩に恋したい！って毎回思いながら書いてます(笑)そんな先輩が居たら、学校楽しかっただろうなぁ...先輩、あんまり学校に居ないけど(笑)いつの間にか帰ってるけど(笑)大野先生は心のオアシス♪ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - 雪月さん» 高校の頃の友達と嵐さんの話...出来ない(笑)私、高校の頃はそんなにミーハーじゃ無かったから友達もそんな感じの子ばっかり(^^;)何故私だけ立派なミーハーに育ったんだろう(笑) (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - せんさん» 大野先生、優しいんですよね。そんなに出番無いんですけど、出て来るとふんわり優しい空気感を作ってくれます♪桃のボディクリーム買われたんですね☆ホント、良い匂いですよねー！私もあの香りの香水を使ってます。もぎ立て！ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2014年7月23日 14時
