56.セクシー・リップ。 ページ21
結局、教室まで持って帰って来てしまった相葉先輩の飲みかけジュース。
それを机の端っこに置いたまんま三時間目と四時間目を受けて、昼休みにトモちゃんが「何それ、飲まないの？だったらちょーだい！」って持って行きそうになったのを必死で止めた。
「ダメー！トモちゃん、それはダメ！」
「何でー？ケチー」
「違うの！それっ...！相葉先輩が...」
「え？相葉先輩が、何！？」
目がキラキラになったトモちゃんに、「くれたの...」って耳打ちする。
「奢って貰ったの！？」
「...ううん...」
「え？でも、相葉先輩がくれたんでしょ？」
「そう...なんだけど...相葉先輩が飲んでたやつをくれ...ちょっ、トモちゃん！痛い！」
私が言い終わる前に、トモちゃんは口を大きく開いて私の肩をユッサユッサ揺さぶった。
「間接キス！A、間接キス！！」
「ムリムリ！できない！」
「えっ！？何で！このストローを相葉先輩が咥えてたんでしょ！？相葉先輩のあのセクシーリップが咥えてたんでしょ！？」
パックに刺さってるストローを指差しながら、ヒソヒソ声の中では最大音量でトモちゃんが興奮気味に言う。
「セクシーリップって...」
「セクシーじゃん！櫻井先輩のスーパーセクシーリップには負けるけどね！」
「まぁ、二人とも唇ポッテリしてるけど...」
「咥えちゃえ！」
ほら！ってパックを持って私の前に突き出して来る。
「ちょ...待って待って！じゃあね、トモちゃん。これが櫻井先輩の飲みかけジュースだったとして、出来る？」
「え...んー...あ、うん、無理だわ。ムリムリ！」
「でしょー！？何かさぁ、もうこのまんまで置いておきたいの。相葉先輩が咥えてたってゆー事実だけで良い！」
ってか私、相葉先輩の食べかけアイス口に入れられた事あるんだよね...
あれ、完璧な間接キスだよね...
「でもこのまんまだと腐るよ？」
「そうだよね...」
「あ、ストローだけ抜いて中身飲めば？ストローはタオルに包んで大切にお持ち帰りで！」
「なるほど、トモちゃんナイスアイデア！」
私達はキャッキャ言いながらストローを引き抜きハンドタオルに丁寧に包んで、パックに残ったオレンジジュースをストローが刺さってた小さな穴から無理して飲む。
「端っこ切って飲めば良いのに」
「だって、このパックも相葉先輩が触ってたんだもん」
「そうか！それも保存保存！そのまま保存！」
ニーッと笑い合って、私は飲みにくいオレンジジュースと再び格闘した。
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rei(プロフ) - メロさん» コメント、いつでも歓迎ですよー♪相葉さんにも手を出して(笑)もうガンガン手出ししちゃって下さい(笑)受験勉強のお邪魔にならない程度に息抜きとして★私もこんな高校生活を送りたかった...(過去形・笑) (2014年11月13日 14時) (
レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - いきなりのｺﾒﾝﾄごめんなさい!reiｻﾝの書く二宮ｻﾝのお話を読み終えて､ついに相葉ｻﾝにも手を出し始めてしまいました…(笑)受験生で勉強の合間にｷｭﾝｷｭﾝしながら読んでます｡こんな高校生活送りたいなぁと思います!早く更新に追いつくよう頑張ります♪ (2014年10月30日 23時) (レス) id: f2bcf3bc2b (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - モチコさん» 私も高校生に戻って、相葉先輩みたいな格好良い先輩に恋したい！って毎回思いながら書いてます(笑)そんな先輩が居たら、学校楽しかっただろうなぁ...先輩、あんまり学校に居ないけど(笑)いつの間にか帰ってるけど(笑)大野先生は心のオアシス♪ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - 雪月さん» 高校の頃の友達と嵐さんの話...出来ない(笑)私、高校の頃はそんなにミーハーじゃ無かったから友達もそんな感じの子ばっかり(^^;)何故私だけ立派なミーハーに育ったんだろう(笑) (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - せんさん» 大野先生、優しいんですよね。そんなに出番無いんですけど、出て来るとふんわり優しい空気感を作ってくれます♪桃のボディクリーム買われたんですね☆ホント、良い匂いですよねー！私もあの香りの香水を使ってます。もぎ立て！ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2014年7月23日 14時
