52.カミサマ・オネガイ。 ページ17
朝出た『議題』を抱えて、私とトモちゃんは放課後に駅前のファーストフード店に居た。
トモちゃんはポテトを一本咥えて、頬杖をつく。
私はナゲットにマスタードを付けて、口に放り込んだ。
「相葉先輩にお土産をあげた...って事は、相葉先輩は行ってないんだよねぇ...」
「そうだねぇ...あ、家族とか！」
「家族でテーマパーク？高３男子だよ？」
「でも、櫻井先輩って優しそうだし...家族大切にしてるのかも！」
『優しそう』なんじゃなくって、優しいのー！ってトモちゃんは笑う。
「ねぇ、トモちゃんは何で櫻井先輩が好きなの？」
「えっ！？...えー...突然だね」
「うん、何かちゃんと聞いた事無かったなと思って」
「フフッ。最初はね、すっごく格好良い人が居る！って思っただけなんだけどね...」
オレンジジュースをチューっと啜って、ちょっと遠くを見る。
「こけたチビッコを抱き起してるのを見ちゃったの」
「え？」
「学校帰りにね？私の前を櫻井先輩が歩いててラッキーって思ってたら、通り掛かったチビッコがこけたの。それをね、ヒョイって」
「へぇ...」
想像できる。
優しく笑って、抱き起してあげる櫻井先輩。
「泣いてるその子の前にしゃがんで、汚れちゃった膝を撫でてあげて『男だろー？泣くな泣くな！』って微笑んでて...あんなの見せられて逆に好きにならない女子はいるの？って思う！」
「少女漫画みたい！」
「あの人は少女漫画を実写化してるんだよ...そうに決まってる」
「アハハッ！そうに決まってる！」
私にとって相葉先輩も、まるで少女漫画から出て来たみたいな人。
きっと、私達は自分の中では少女漫画の主人公で
大好きな人は、誰よりも素敵なヒーローで
その結末は、できればハッピーエンドが良いなって思ってる。
神様は、そんな結末をきっと、私達に用意してくれてるんだって信じて
意地悪だと思った事もある神様に対して今日も「神様、お願い！」ってお願いするんだ。
神様、お願い。
あの人の、もっともっと近くに行かせてください。
あの人の、隣に居させて下さい。
あの人の、見てる世界に私を入れて下さい。
そして願わくば
あの人の、たった一人の『大切な子』に、して下さい。
ファーストフード店のガラス張りの壁の向こう側は、もうオレンジ色。
足早に帰り道を急ぐ人達を眺めながら、私達は一瞬先の未来を想う。
「...何か先輩に会いたくなった来ちゃったね」
トモちゃんの言葉に、私も頷いた。
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rei(プロフ) - メロさん» コメント、いつでも歓迎ですよー♪相葉さんにも手を出して(笑)もうガンガン手出ししちゃって下さい(笑)受験勉強のお邪魔にならない程度に息抜きとして★私もこんな高校生活を送りたかった...(過去形・笑) (2014年11月13日 14時) (
レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - いきなりのｺﾒﾝﾄごめんなさい!reiｻﾝの書く二宮ｻﾝのお話を読み終えて､ついに相葉ｻﾝにも手を出し始めてしまいました…(笑)受験生で勉強の合間にｷｭﾝｷｭﾝしながら読んでます｡こんな高校生活送りたいなぁと思います!早く更新に追いつくよう頑張ります♪ (2014年10月30日 23時) (レス) id: f2bcf3bc2b (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - モチコさん» 私も高校生に戻って、相葉先輩みたいな格好良い先輩に恋したい！って毎回思いながら書いてます(笑)そんな先輩が居たら、学校楽しかっただろうなぁ...先輩、あんまり学校に居ないけど(笑)いつの間にか帰ってるけど(笑)大野先生は心のオアシス♪ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - 雪月さん» 高校の頃の友達と嵐さんの話...出来ない(笑)私、高校の頃はそんなにミーハーじゃ無かったから友達もそんな感じの子ばっかり(^^;)何故私だけ立派なミーハーに育ったんだろう(笑) (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
rei(プロフ) - せんさん» 大野先生、優しいんですよね。そんなに出番無いんですけど、出て来るとふんわり優しい空気感を作ってくれます♪桃のボディクリーム買われたんですね☆ホント、良い匂いですよねー！私もあの香りの香水を使ってます。もぎ立て！ (2014年8月20日 15時) (レス) id: 70a764d6f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2014年7月23日 14時
